うちの父は京都で清水焼の絵付けをやっています。
家での仕事だったので、私は小さい頃からいつも
仕事をする父の横で1人で遊んでいました。
私は一人っ子なんだけど、後を継ぐなどという気はもうとうなく
父も継いで欲しい様子がなかったので自由に生きてきましたが・・
今更、父の仕事はすごいと思います。「伝統工芸士」というもの。
今では純粋に手書きの器って少なくなってますよね?
いくらでも安く買える食器達。本当に日常的に使っている器って安いものばかりで(-_-;)
大人になってふっと気づく事。
小さい頃には当たり前のように身の回りにあった
父の手書きの手作りの食器。それでご飯を食べてた。
私の誕生会にはみんなを呼んで、絵付け遊びをしていた。
コップを1人1人に渡して自由に絵を書いてもらって
うちに窯があるから焼いて記念にあげるというもの。
なかなかできないよね~そんなこと
病気になって今はもう仕事は出来ないけれど
まだ復帰したい気持ちはあるみたい。
病気になる半年前まではバリバリとやっていたからね。
このコーヒーカップは私が頼んで描いてもらったもの。
二年くらい前だったかな~
突然うちにいいコーヒーカップがない!と気づいて
だったら父に描いてもらえばいいんだと。
もったいなくて普段は飾ってあるんだけど・・
時々手にとって眺めてみたりする。
せっかちで短期な父で怒られてばっかりだったけど
絵筆を握るその手一本で私を育ててくれたんだな~と
今では感謝しています