中学2年のときに奈良京都に修学旅行で初めて行った。高校の卒業記念で友人と京都見物をした。大学生の頃、米子に親が住んでいたので京都乗り換えの機会を利用して駅近の寺院を訪ねた。仕事で地方周りをしていた関係で近くに行ったときに鈴虫寺を訪ねたり安藤忠雄氏設計の高瀬川沿いの建物を見たりした。また車で中国地方から四国を旅した折、大原三千院と渡月橋を訪ねた。数えてみてもその程度である。先だって京都駅を設計した原広司氏が亡くなったが、その駅さえ見ていない。そこで「京都に行こう」となった。
実は京都の目的は琵琶湖疏水だ。以前、車での旅行で大津に泊まった。その折に琵琶湖疏水を知った。琵琶湖から京都に向けて水を送るという壮大な計画が明治になり具現化したという。大津にその入口があった。見事なレンガのアーチが漆黒のトンネルの口を開けていた。明治時代に造られたトンネルを今も使われていて、その時遊覧のためのボートを浮かべ観光のための実験をしていた。それを記憶の中にとどめていたのだが最近になってすでに観光船が運行されていることがわかった。解った以上行くしか無いという思いがあり、具体化しようと思っている。
もう一つ確かめたいことがあり、そこに日本初の商業用水力発電所があるというのだ。蹴上発電所は京都の名所となっている。京都ではインクラインと呼ばれ桜の名所になっているらしいが、そこを見たい。琵琶湖疏水は京都市民の水瓶であるとともに琵琶湖と宇治川を通じて淀川から瀬戸内海を結ぶ水運となる。1000年も続いた首都京都を東京に譲ってもその地域力を発揮したいとの思いがあったに違いない。