水力発電所の発電能力はその水の力で回す発電モーターの能力ということになる。水の力が大きければ大きいほど発電能力も高くなります。ウィキペディアによると最大出力4,500 kW正味年間発電量16.7百万kWh(2013-2015年3か年平均)とのことだが、当時の出力は1760kWであり琵琶湖疏水の2期工事を完了させ、発電機の性能も向上したこともあってか当初の3倍近くに伸びているようで、同じ水量でも発電能力はグレードアップしています。なにしろ蹴上発電所は明治時代に白物でゼネラル・エレクトリック社製の発電機が使われていたようで、現在は日立製と写真で確認できます。
とにもかくにも1891年に発電を始めて130年以上も使い続けている発電所ですから頭が下がります。私も関係している市民発電所は最大500kWの発電能力はありますが、太陽光パネルですので夜間は働かないのです。それに引き換え蹴上発電所は水力発電で琵琶湖の水を休まず供給しているのですから止まることを知りません。人が眠っている間も発電は続いているのですから、持続可能エネルギー用の鏡です。
そんな我慢強く粘り強い発電能力を有した発電所を文明開化から大して経っていない日本が西洋かぶれだとか猿だと言われながらも頑張った歴史には尊崇の念を覚えます。もちろん調子に乗って戦争という罪を犯したことも自覚し反省することではあるが、明治の人々の気骨にふれる出来事でもあるのです。明治という時代に自覚のない国民が新しい社会に目覚め刺激を受けて成長したことは今思っても革命的であるし、新札として発行された1万円5千円1千円の登場人物にも敬意を払うものであります。