グランプリモードでは、1次予選2レース、2次予選2レース、決勝4レースの計8レースで構成されるシリーズ「REAL RACING ROOTS '99」に出場する。 1次予選では3位以内、2次予選では2位以内、決勝では1位でのゴールがそれぞれの通過条件となり、シリーズの進行に合わせて条件が厳しくなる。失格となった場合も3回までリトライが可能だが、残リトライ回数が0の状態で失格になるとゲームオーバーとなる。
日本とアメリカの2ヶ国開催で、横浜や福岡、ニューヨークやロサンゼルスを舞台とし、すべて公道を封鎖した特設コースで行われる。
グランプリモードでは、ゲームスタート時に以下の4つから契約するチームを選択し、そのチーム専属のレーサーとして出場する。
R.C.Micro Mouse Mappy(MMM)
国籍:フランス
難易度:Easy
オーナー:ソフィ・シュバリエ(24歳・女性)
カラー:ピンク・白・水色
弱冠24歳の女性オーナー、ソフィ・シュバリエが率いるレーシングチーム[2]。しかしソフィ本人はレースにあまり関心がなく、レースに関わる作業は全て監督のドナルドに一任している。今回のRRRで優勝できないと、父親の決めた相手と結婚させられてしまう事になっている。
チューニングの上ではマシンの操作性を重視。その分速度で劣るが、敵車の走行ペースがそれ以上に遅く設定されており難易度は低くなっている。
監督のドナルドは、以前DRTに所属していたことをほのめかす台詞がある。
MMM優勝後の記者会見で許婚と別れた事を明かした。最後に「私の守るべき人とは一体誰なのか今頃になって漸く分かった」という、含みのある台詞を残す。
チームのモチーフはマイクロマウス[3]及びマッピー。
Pac Racing Club(PRC)
国籍:日本
難易度:Normal
監督:矢崎信次(36歳・男性)
カラー:赤・黄(最終戦のみ赤単色)
今年(RRR'99)から参戦する日本のレーシングチーム。監督の矢崎信次は、口は悪いが面倒見は良い性格。
チューニングの上ではバランスを重視。最も標準的な難易度である。
矢崎は13年前までRTSのドライバーだった。チームメイトであり親友でもあったドライバー、ジュリアーノ・ジルベルト(通称・ジュノ、エンキ・ジルベルトの息子)[4]の事故死の責任を負い一線から遠のいていたが、「RRRの頂点に立つ」というジュリアーノとの約束を思い出し、この舞台に戻ってきた事が明かされる。
エンディングによれば、PRCは「後にRRR史上最強と謳われる」との事。
チームのモチーフはパックマン。
Racing Team Solvalou(RTS)
国籍:イタリア
難易度:Hard
オーナー兼監督:エンキ・ジルベルト(68歳・男性)
カラー:銀・青・白
RRR最多の優勝回数を誇るエリートチーム。オーナー・監督を兼任するエンキ・ジルベルトは厳格な性格の持ち主で、ドライバーに対しても容赦なく厳しい言葉をかけてくる。
チューニングの上ではマシンの最高速を重視。その分操作性は犠牲になっている。また、敵車の走行ペースも速く設定されている。
決勝でかつてのチームメイトであった矢崎の存在を知り、それが息子ジュリアーノの死のフラッシュバックとなったのか急に弱腰になってしまう。ゲーム中でも矢崎の事を「疫病神」と罵る場面がある。
チームのモチーフはゼビウス。
Dig Racing Team(DRT)
国籍:アメリカ
難易度:Expert
監督:ロバート・クリスマン(45歳・男性)
カラー:水色・黄
かつてはRTSに並ぶエリートチームだったが、現在は資金不足から来る成績不振により、弱小チームに成り下がっている[5]。監督のロバート・クリスマンは頼りなさそうな中年男性で、オーナーのレースを省みない身勝手な行動に振り回されている。
資金不足のため、初期のマシン性能は加速・最高速・旋回性のどれを取っても最悪クラス。ただしこれはあくまで資金不足によるものであり、予選で好成績を出し資金を調達すれば、決勝戦では高性能なマシンを提供してくれる[6]。ただしチューニングの志向として、操作性はどのルートでも依然として悪いままである。さらに敵車の走行ペースもかなり速く設定されているため、難易度は非常に高い。
シリーズの進行に合わせてクリスマンも強気な姿勢を見せるようになり、オーナーが有名ドライバーを引き抜きプレイヤーを解雇しようとした時には頑なに拒否した。そしてRRR'99で優勝を果たすと、金銭面の話しかしなかったオーナーを見限る形で監督を辞任した。
リッジレーサー7では、その後子供を対象としたカートスクールを設立している。
チームのモチーフはディグダグ。