私の父は若い頃、千葉真一に似ていた。

今となってはどこでどうベクトルがズレたのか

武田鉄矢に似てしまっているが。


私はずっと父が朝早く忍者の里まで出勤し

バッタバッタと敵を薙ぎ倒し

夕飯までに帰宅していると思っていた。


何故、時に柳生十兵衛と名乗り

何故、時に服部半蔵と名乗り

伊賀だったり甲賀だったりするのか

さっぱり判らなかったが

「それがきっと忍者と言う職業の何かしら隠密行動の一つなのだろう」

と、幼心に結論づけていた。


だってお父さんが言うんだもん。

TVの千葉真一を見て

「これお父さんだよね?」と問うと

胸張って


「そや!!」


って💧


父がただの新聞社のカメラマンで有ると知ったのは

小学3年生の時に社会科で

「家族の職業を聞いて詳しく話をしてもらう」と云う宿題が出て

ワクワクしながら忍者の話を待っていたら

私をマインドコントロールした事をすっかり忘れていた父から真の職業を聞かされ

ヘロヘロに打ちひしがれた時だった。


話は変わるが、

私の初恋は俳優、宮内洋だった。

宮内洋を知らない人でも

「仮面ライダーV3の人だよ。」

「アオレンジャーの人だよ。」

と言えば、朧気にでも「ああ💡」と解るだろう。




リアルタイムでのV3は知らなかったが
幼稚園の頃の夏休み
夕方4時からの再放送を毎日心待ちにしていた。

そして私は父に言った。
千葉真一で有る父に。

「この人、お父さんのお友達?」

👨「そや!!キーハンターで同じ悪の組織と戦っとった!!」

「私、この人のお嫁さんになりたい。」

👨「こいつはアカン!これはイロオトコや!
イロオトコはアカン!泣かされる!
こんな幼稚園児までメロメロにしおって
おのれ、許さん、宮内め!」


ここ最近、フォローさせて頂いている方のブログに宮内洋が好きだと
熱く宮内愛を語る物が有り
すっかりうっかり「私も!私もよー!」と
目をキラキラさせて
その方のコメント欄に居座って
宮内洋の話にダラダラと付き合わせてしまっていた。

その方は言っていた。
「キザ」で「クール」と言えば宮内洋だと。
唯一無二のキザでクールだと。

私だって熱く語りたい。
叫びたい。
私の父が教えてくれたあの言葉を。

宮内洋はー!
「キザ」で「クール」でー!
「イロオトコ」よーーーっ!

二枚目でもなく
ハンサムでもなく
男前でもなく
イケメンでもない。
宮内洋はイロオトコだ。

「色男」

これ程しっくり来る言葉が有るだろうか。
ありがとう父よ。
私に素晴らしい言葉を教えてくれて。


ビバ★色男★

と、言う話をね、
他人様のコメント欄で語るには
さぞや暑苦しく鬱陶しかろうと
長々ここで語る私なのでした😅


そして私は父にマインドコントロールされたまま
イロオトコは危険と学び
イロオトコではない男としか縁のない女へと成長するのでした。

ちなみに思い返せば若かりし頃の父は
千葉真一よりハイキングウォーキングの
Qちゃんに似てる。



ご静聴ありがとうございました😂