しょーちゃんってのは俺のお父さんに当たる人。



本当の父ちゃんは違うけど、

俺が10歳の頃からか母親とお付き合いしてて

最初は「ちっさいおじさんだなー。」と

思ったw



小さいフランケンシュタインみたいなイメージ。

ネジは刺さってないけどw



最初に母親に

「デートに誘われてるから麿我も付いてきて」

と言われた。



俺からしたらデートとはなんぞや?

的な感じ。



母親は「麿我が嫌なら私は二度と会わないから」

と言われた。



子供ながらに責任重大だと感じてたwww



初めて会った時から口数の少ない人で

たまにボソ、ボソと話す感じ。



んで上野公園に行った。


確か花見シーズンだった気がする。



夜桜見ながら散歩した。




絵かきさんがいて子供の俺は

立ち止まってその人の絵をずっと見てた。




しょーちゃんは黙って横で一緒に見ててくれた。




「絵、好きなのか?」

「うん」



まじでそれくらいしか話せずに絵を見てくれてた。




何か「優しい人だなー」って感じた。



それから、母親の仕事が終わるまで

しょーちゃんちで遊んでたりした。



稲中とか読んでたwww



しょーちゃんの作るご飯は好きじゃなかったwwww



人参だけ炒めたやつとか。


ハンバーグにパインとか

シソドレッシングのサラダにリンゴ入ってたり

とりあえず苦手だったwwww




俺ら3人兄弟、皆結婚してから二人は結婚したんだ。




母親はバツ2マル3。


「まだウェディングドレス着た事ない。

あたしが死んだら、紙でいいからウェディングドレス着させて。」



と子供の頃から何度も言われてた。



そこで両家の子供達でサプライズ!




ねーちゃんが、

「ドレス着て写真だけでも撮ろうよ。」

と2人を誘う。


俺たちは何にも言われてないテイ。



お城みたいなとこで写真撮ったりして、

最後チャペルで撮ろうよ、となったとこで

俺らが待ってるっていうサプライズ。




まー俺たちは母親筆頭に家族揃って涙腺ダルダル。


待ってる時から鼻すすりまくり、ジュルジュル言いまくりで

新郎新婦を待つ。





母親が最初に階段上がって来て

皆がいる。


「なんでー?」と言って即号泣。

俺たちはさらに号泣。


続いてしょーちゃんも俺たち見て号泣。


それ見てまた号泣。もうオエツwww




母親のウェディングドレス姿は

なかなか見れないから、いい経験だったねw



そんな時もしょーちゃんは無口だったなー。



けど良い事いうわけよ。




ポロっと。





俺がすげー大変だった時とか


風呂上がりフルちんで笑いながら


「おう、まろっち。大変だったな。」


と一言。



何かすげーあったかくて泣いちゃったよね。



母ちゃんずっと苦労してるから

素敵な人と一緒になれたなーと嬉しかった。





ゆっくり二人で過ごしてほしいなーと


考えてた。








なのにさ、






しょーちゃん死んじゃったんだよ。








ブログに書いたら認めたみたいで


しばらく書けなかった。



母ちゃん方のばあちゃんが2年前亡くなって

それまで介護とかめちゃ大変そうだった。



色々落ち着いてやっとゆっくり出来るかな?と

思った矢先にガンが見つかった。



全然元気だったのに健康診断したら末期ガン。




もう色んなとこに転移してるって。



見つかったのが去年の夏。



人って半年の間にこんなに弱っていくんだね。



早かったよ。



母ちゃんは、毎日泣いてたと思う。


それでも治そうねって頑張ってた。


自宅で最期を迎えた。



俺は間に合わなかった。

あと30分早かったら間に合ったな。




ヘルパーさんと母親しか側にいてあげれなかった。




苦しかったろうな。




しょーちゃんも、母ちゃんも苦しかったと思うよ。



俺は何をやってんだろ?って何度も

自分に問いかけたよ。




何で人って生まれてくるのかなー?


悲しい事が多過ぎるよ。


それでもそれに慣れていく自分が怖いよ。


俺の生まれてきた意味。



ずーっと、考えてる。



良い事か悪い事か分からないけど

生まれてきた。



それなら満足のいく人生を送るしかないと

決めたよ。





しょーちゃんは母ちゃんに

「また生まれ変わってもおまえといたいなー」


って言ったらしい。


プロポーズの言葉は

「僕を幸せにして下さい」

だったらしい。



なんじゃそりゃ?って思う人いるかもだけど、


そんなセリフがよく似合うww




亡くなった日、母ちゃんと抱き合って泣いたよ。


「私は幸せに出来てたかな?」


泣きながら聞いてきた。





俺は最期母ちゃんといれて幸せだったと思ってる。



また生まれ変わっても

結婚しようねって約束したって。




そんな最期幸せだろ。



バベルも寂しがってるらしい。


あいつもなかなか感受性豊かだからなw




母ちゃんが葬儀の時に

「健康に慢心せずに病院に行って健康診断受けて下さい」

と言ってた。




本当にそうだなと思った。




俺も健康診断なんて言ったことないけど

もう30歳。


一度行ってきます。



これで病気だったら困るな。




しょーちゃんにもう会えないと涙が出るね。




それでも人は必ず死ぬんだから

しょうがない。




また会いたいな。



しんみりしたブログでごめんね。

皆にも健康診断行ってほしいよ。



愛する人が悲しむから。



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