前回の話
娘は大きな痙攣の後、恐怖心からナースコールのボタンをずっと握り締めていました。
パパが帰ってから、私がトイレに行く時も
「ママ…早く帰ってきてね…」
と言っていました。
看護師さんも先生も、娘の不安な気持ちを無くして少しでも早く安心して過ごせるようにしてあげたい…
そう思ってくれて娘に寄り添ってくれていました。
先生が
「発作がてんかん発作かどうか、てんかん発作ならばどんな発作か、正確な診断をすることで、適正な薬物療法ができます。
なので早めに診断したいです。」
と言っていました。
私もそれを願っていました。
長時間ビデオ脳波モニタリングの検査の準備が始まりました。
娘の頭にペタペタと脳波をとる電極が付けられます。取れないように、包帯で固定。
そしてビデオカメラもセットされました。
時間は娘の体調も考慮して、12時間取りましょうという事になりました。
娘も身動きが取りづらい中、じっとして居ました。
ビデオカメラも娘に向けて撮られています。
12時間の間に顔面の痙攣が3回ほど出ました。
娘は気が張っていたせいか、いつもより少ない感じではありました。
時間になると神経科の先生が機械を回収しに来ました。
「画像とデータを確認してまた結果を説明しに来ます。」
「ありがとうございました。」
と娘と言い検査が終わりました。
娘の頭には電極が取れないように接着剤のようなのがベタベタ貼られていたので、すぐお風呂で洗いました。
検査が終わると娘も私もドッと疲れが出ました。
「早く原因と痙攣が治る薬が分かれば良いね。」
と二人で話し、その日は早めに眠りに付きました。