「好きなおかずパンは?」
カレーパン、コロッケパン、焼きそばパン、ソーセージパン....と書くと、去年と全く同じになってしますので、又々去年のリンクだけ貼っておきます。
今日はパンの記念日という事で、パン(Bread)のワードですが、何か先日もそのワードだったような気がします...。
パン関係は兎に角1年を通して出てくる頻度が高いような気がして、もう結構な数の音源を取り上げたような気がしますので、さすがに今簡単には思い浮かびません。
もちろん、そのものズバリの「Bread」というLAのバンドもありますが、それは多分皆さん取り上げていると思いますので、ここでは省略させていただいて、もう一つのキーワード「記念日」から「記念碑(Monument)」というグループは如何でしょうか?
Monumentは、1971年10月に「The First Monument」というアルバムをリリースしていたイギリスのグループで、その実態は長い間謎に包まれていました。
1995年にイギリスの再発レーベル「Audio Archives」からCD再発された時点でもまだ知られておらず、先日ご紹介したイギリスのガイド本「Tapestry of Delights」内で初めてその事が記述されていました。
そして、今ではそれが定説となっています。
1970年にイングランド東部エセックスの"サウスエンド=オン=シー"で結成された「Zior(ジオール)」というグループがいて、1971年6月にPhilips系のNepenthaレーベルから1stアルバム「Zior」をリリースしていました。
このMonumentのアルバム「The First Monument」は、その4ヶ月後にリリースされている訳ですが、このZiorこそがMonumentで、Nepanthaとの契約の関係上別のバンド「Monument」としてメンバーも4人全て「変名」でリリースされたものでした。
確かにそう思って二つのアルバムを聴き比べれてみれば、ボーカルの声質も同じなので直ぐに納得がいくのですが、それにしてもこのMonumentの演奏が凄い事になっています。
もうかなり演奏ミスはしているし、リズムだってちょっと歪んでいます。
しかしそれもその筈で、このアルバムはセッションによるレコーディングですが、記述によると徹夜の作業で、しかもかなりアルコールが入っていたらしいです... もしかしたらそれ以外にも "何か" 入っていたかも知れませんが...。
ここから先は、私の勝手な想像になってしまいますが、こういう例はその当時には良くあったようで、メンバーの分からないバンドのアルバムが結構出回っていたりしていました。
一番の例が、以前にもこのブログ上で書いたと思いますが、Steve Hillage(スティーブ・ヒレッジ)絡みで「Arzachel」というバンドのメンバーが全員変名だったり、あとVertigoレーベルから唯一のアルバムをリリースしていた「Still Life」もありましたが、こちらはメンバーのクレジットがなかった為色々と噂になったケースでした。
Arzachelの例で考えると、先にMonument(Ziorとして)で交わしていたマイナーレーベルとのレコーディング契約があって、その後大手のNepanthaとの契約が成立した事によってそちらを優先した結果、マイナーレーベル側からの要求に対してそれに応える為に変名にして、しかも徹夜で体を酷使して無理矢理レコーディングを敢行したという事ではないでしょうか...。
まあこれは、あくまで私個人の妄想ですが....
でも、その分何とも言えない摩訶不思議な世界を構築している訳ですから、音楽って本当に面白いですよね。
それから、Still Lifeも結構オカルトチックな面がありましたが、このMonumentも黒魔術とかブードゥー教とかといった面を打ち出していて、キーボードで曲を書いていたSteve Loweは、エセックスにおいて当時盛んに行われた魔女集会の創設メンバーであり、グループの他の3人のメンバーは皆、彼のオカルトへの献身を共有しており、その献身が彼らの音楽に表れているという事です。
思えばZiorも同じような所があるので、やはりその点でも共通点はあったようです。
でも、演奏はしっかりしていますよ。
今回は長くなるので、また機会を見てZiorも取り上げてみたいと思います。
という事で曲の方ですが、YouTube上の音源を調べた所、アルバムを3つに分けたものとフルアルバムしかなく、今回はその3つに分けたものの中から真ん中のSide1の4曲目「Give Me Life」と5曲目「The Metamorphis Tango」とSide2の1曲目「Boneyard Bumne」の3曲セットのものを選んでみました。
MONUMENT – The First Monument (Beacon.BEAS 15) 1971年から「(Side1) 4. Give Me Life / 5. The Metamorphis Tango / (Side2) 1. Boneyard Bumne」
アルバム収録曲
Side 1
1. Dog Man 3:17
2. Stale Flesh 3:45
3. Don't Run Me Down 2:26
4. Give Me Life 3:51
5. The Metamorphis Tango 3:54
Side 2
1. Boneyard Bumne 4:24
2. First Taste Of Love 3:22
3. And She Goes 2:33
4. Overture For Limp Piano In C 3:30
5. I'm Coming Back 2:55
クレジット
Executive-Producer – Milton Samuel
Producer – Bill Farley, Keith Bonsor
Written-By – Steve Lowe
メンバー
Jake Brewster (drums)
Marve Fletchley (bass)
Steve Lowe (vocals, keyboards)
Wes Truvor (guitar)
チューリップ第3弾です。今回はピンク色です。
取り敢えず、チューリップはこれで終わりです。
▼本日限定!ブログスタンプ