「好きな恋愛映画は？」
一応恋愛物だとは思うのですが、「ハイ・フィデリティ(High Fidelity)」というのを思い出しました。
1995年に出版され映画化もされた小説で、著者は「ニック・ホーンビィです。
ロンドンを舞台にした中古レコード店の店主が主人公で、1999年に新潮社から文庫で出たものを直ぐに買って読みました。
当時正にレコード店の店主でしたので、書店で見かけてちょっと読んだ瞬間、余りにもリアリティがあり過ぎて、自分がその小説の中にいる様な錯覚に陥ったのを覚えています。
登場するその店主のお店が、ロンドンにある某中古レコード店と余りにも重なっていて、本当にそのレベルのリアリティでした。
作者も音楽知識に関しては、それこそレコード屋をやれるくらいに自身があったのでしょう。
本文中にそれを伺わせる部分が随所に出てきますし、そもそもそうでなければ、こんなタイトルを付けられません。
何よりも中古レコード店を舞台にしたところが、如何にもイギリスっぽくて画期的でした。
そして、思えばこの頃までが一番良かった時代だったのかも知れません。
この後、インターネットの普及によって音楽事情が一変する事になります。
それまでピークだった中古レコード店はだんだん経営が立ち行かなくなり、ストック量が1万枚規模の小さなお店がどんどん閉店していく事になります。
私の所もピーク時でストック量が1万5千枚程度でしたので、段々と厳しくなって行き...と言うか、そもそも中古レコード店自体が儲かる商売ではないですから...。
そこに追い打ちを掛けられた様な感じでしたので、一応お店の規模を小さくしながらも、それでも頑張って来ましたが、結局店舗事業は撤退せざるを得ませんでした...
って... 別にこの話をするつもりではなかったですので、再び話を「ハイ・フィデリティ」に戻します。
翌年の2000年に映画化されたのですが、舞台がロンドンからアメリカのシカゴに移されていて、内容も結構変わっているような感じだったので、結局観ませんでした...。
その後もずっとチャンスが無くて観ていないのですが、2020年にはドラマ化もされていた様です。
内容はよく分かりませんが、小説と映画をブレンドしたような感じなのか、全10話のようでした。
ところで、今日のお題は「好きな恋愛映画は？」だった筈ですが、これでは結局観ていない映画の話をしていますよね〜
今日は「キスの日」と言う事なので、Peter Gabrielの「Kiss That Frog」を選んでみました。
映像付きどうぞ！
PETER GABRIEL - Us (Virgin.0 777 7 864 55 2 8) 1992年から9曲目
18日の写真です。おまけ第4弾。
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