こんにちは
まーにゃです
6月21日は夏至ですね
太陽の高さが最も高くなり、
日照時間も一年で1番長くなります。
昼の時間が長いこの時期は、
時計の針を1時間進める「サマータイム」を
採用する国もありますね。
現在の日本では行われていませんが、
実は江戸時代には今でいう「サマータイム」を
採用していました。
江戸時代は不定時法
江戸時代は、
夜明けと日暮れを基準として、
一日を「昼」と「夜」に分け、
それぞれの長さを6等分して時刻を定めていました。
これを、「不定時法」と言います。
昼(又は夜)の長さを 6 等分して
「一刻(いっこく) 」としました。
1日は十二刻となります。
季節によって昼と夜の長さがかわりますので、
当然「一刻」の長さも変わり、
一定ではありませんでした。
江戸時代、
「夜明け」は日の出前の薄明かり、
「日暮れ」は日没後の薄明かりをいうので、
夏至の「明け六つ」は今の時刻で午前3時50分頃
夏至の「暮れ六つ」は午後7時50分頃でした
(江戸=東京の場合)。
昼は16時間ですから、
「一刻」の長さが約2時間40分になりました。
逆に昼間の時間が一番短い冬至は、
「一刻」が約1時間50分と短くなります。
季節によって時刻の長さが変わるので、
「不定時法」と呼ばれています。
定時法の経験しかないので、
ちょっと想像がつかない時間割です
生活に合わせた和時計
江戸時代の日本の技術者は、
季節に関係なく夜明けを「明け六つ」とする、
生活に合わせた機械時計「和時計」を作りました。
海外では、
不定時法から定時法への移行を促した
といわれる機械時計の発明でしたが、
日本では、
逆に定時法の機械時計を、
わざわざ不定時法に合わせて改良する、
という方向へ進んだそうです
ここがほんとにもう、日本らしいですよね!
萌えポイントです
江戸の時計師
時計師たちは、
「文字盤の時刻名の変更と時打ちの数を制御する切り欠きのある輪「雪輪(数取り)」の改造」し、
さらに、
「不定時法に対応する機構を発明して、時計に組み込んだ」そうです。
それらの機構が蓋帳添付機構と割駒式文字盤、
だそうです。
なんのことやら専門的すぎてわかりませんが💦
とにかくすごいですよね
海外からの技術をただ「真似る」だけでなく、
改良と工夫を重ね、
機械を人間や社会に合わせていき、
自然のリズム、季節の変化を刻むことのできる、
日本独自の創意工夫でで完成させました。
不定時法の「和時計」は
旺盛な好奇心と探究心に満ちた江戸時代の、
「ものつくり」や、
それを楽しむ文化も感じられて、
たくさんの方に知って欲しいなぁと思います
和時計の素晴らしさについては、
また改めて記事にしたいと思います