こんにちは

まーにゃですニコ


いよいよ今年も梅雨の時期ですね。

恵みの雨の季節でもありますが、

ジメジメとカビ発生の季節でもありますね泣くうさぎ



今日は、江戸時代の住宅と防カビについて。


      葛飾北斎/隅田川両岸一覧


日本で文化財を保存してゆく上で、

問題になるのが「カビ」そして「虫」です。

江戸の大火は有名ですが、

貴重な本などが失われる原因は「火事」よりも、

これら生物被害によるも のが多かったそうですびっくり


江戸時代の日本の住宅は、主に木材や紙といった

自然素材で建てられていましたね。

これらの素材は通気性が良くて、

湿気を自然に調整する機能を持っていました。


ただ、江戸時代の長屋や町家など、

密集した都市環境では、湿気がこもりやすく、

カビが発生するリスクが高かったようです。


なので、風通しを良くするために設計された、

開放的な構造で、縁側土間がありました。

この土間や縁側が自然換気を促進していました。


また、家屋の下に隙間けることで、

湿気を逃がす工夫もされていました。


そして、さらに、畳や木材のカビ予防として

漆喰や灰を使った防湿対策が行われていました。


日本の季節に合っている土壁

土壁は、現代でも酒蔵や貯蔵庫でよく見られます。

土壁は気温や湿度を調節してくれます。


酒造りには湿度や気温の調整が必要になるため、

調湿性に優れた土壁が酒蔵などに活用されます。


 また、土壁の家は夏はひんやりと涼しく、

冬は優しい温かさを持続しやすい特徴があります。


土壁は、様々な季節が訪れる日本で、

快適に過ごせる壁なんですね


        佐官職人の様子


漆 喰

漆喰は、

100年以上かけてゆっくりと空気中の二酸化炭素を吸収することで、

石灰岩と同質の炭酸カルシウムに変わっていき、

岩石同様の強度になるそうです。

長い年月をかけるほど耐久性が増していくのが特徴。


土壁の調湿・調温作用

土壁は多孔質素材のため、

湿度の高い時はその小さい穴に水分を取り込んで除湿、乾燥した時には含んだ水分を放出。

そうやって、自然に呼吸するように

部屋の湿度を調整することができます。


呼吸するように、ってすごいですね‼️


カビは病気やアレルギーの原因にもなり、

建物や文化財を痛めたりと、

当時も現代も厄介な存在ですね泣くうさぎ


現在のように、除湿機などのない時代、

いかに換気を良くするか、

湿気を溜めないようにするか、

様々な工夫があったんですねチュー