こんにちは
まーにゃてんす
「八朔(はっさく)」とは
8月1日のことをいい
江戸時代は旧暦(太陰暦)であったから、
現在の新暦(太陽暦)でいうと
8月30日あたりですね。
盛夏の暑さも少し和らいだ
ちょうど今頃の気候のころですね。
天正18(1590)年8月1日
豊臣秀吉に国替えを命じられた徳川家康が
初めて江戸入りした日です。
のちに江戸幕府では
この八月朔日(ついたち)「八朔(はっさく)」を
毎年祝うようになります。
徳川家康の江戸入府の日とされることから
江戸時代にはもっとも重んじられていた行事で
武士たちが江戸城に登城して
将軍にお目見えする「八朔」の儀式が
とり行われました。
旗本、御家人、大名たちが
白帷子(しろかたびら)に
長袴(ながばかま)をつけて
将軍に祝辞を申し述べます。
「八朔参賀」と呼ばれ
お祝いの品々を届ける諸大名たちが
列をなしていました。
八朔参賀/幕府年中行事/筆・狩野友信(模写)
奥行きを感じる素敵な構図の絵ですね♫
庶民の間でこの日何か特別な
行事が行われていたわけではありませんが、
吉原では武家社会をまねて
八朔を大々的に祝う風習があり、
この日の遊女はみな白無垢を着て、
メインストリートの仲の町で
花魁(おいらん)道中を行ったそうです。