こんにちは
まーにゃですニコ


江戸時代は武家も庶民も
女性は「裁縫」が必須で大事な家事でした。


五渡亭国貞「浮世人精天眼鏡」  


家族や奉公人の着物を縫ったり
着物の破れを繕ったり
着物のサイズを調整したり
古い着物を子ども用に仕立て直したり
着物をほどいて「洗い張り」をし
再度縫い直したり

季節によって
綿入れにしたり
単にしたり

ひとつの着物を
最後、オムツにするまで
大事に仕立て直して利用していましたおねがい

歌川国貞『栄草当世娘』部分


1年中休む間もなく働いてくれた針
その苦労をねぎらうのが「針供養」です。


 荏柄天神社


現在でも、関東では2月8日
関西などでは12月8日に行われています。

江戸の女性たちは
毎日のように裁縫をするのが当たり前でしたが
この針供養の日は針仕事を休みます。

折れたり古くなって使えなくなった針を
豆腐やこんにゃくに刺して供養しました。

江戸の人々は
修理もできないほど古くなった道具たちを
寺社に頼んで供養してもらっていたそうです。

針供養の場合は
淡島社にお願いするのが一般的で
江戸では浅草寺の淡島堂が有名です。

本社は和歌山県加太にある淡嶋神社とされ
女性たちは家庭円満や婦人病予防を願ったり
裁縫が上達するように
上手に反物を裁つことができるように
などと願っていたそうです。

日々の暮らしに欠かせない道具たちへの
感謝の気持ちを忘れずに
大切にする習慣
これからも続けていきたいですね。

▲以前に京都で買った

みすや忠兵衛」さんの裁縫道具です。
持っているだけで楽しくなる可愛さです♫