最近、良く見かける砂糖控えめのジャムのレシピ。
シリコンスチーマーと電子レンジを使うものも、鍋でコトコト煮詰めるものもある。
例えばこんなレシピ。
『ベリージャム』 (シリコンスチーマー用、レンジで3分)
いちご: 30g
ラズベリー 30g
ブルーベリー 20g
レモン汁 小さじ1
グラニュー糖 大さじ1
『ヘルシーいちごジャムレシピ』(鍋で30分煮る)
いちご: 500g
グラニュー糖: 200g
レモン汁: 大さじ1
お好みでミントの葉: 適宜
これらのレシピの砂糖の量では、完成時の糖度は30%程度。
一般的な手作りジャムは、糖度60%。
30%ではペクチンが作用ないはずなのに? これは何??
とろみがつかないのでは??
じつは、これらのレシピに共通していることがあります。
『果実をつぶさずに加熱する』ことです。 これは重要なポイント。
このレシピの分量で作っても、果実を細かく切ったり、途中でまぜたり潰したりして果実をくずしてしまうとトロミはつきません。
潰さずに加熱することによって、表面だけがジャム化して、トロミがつくのです。
完成しても、果肉の中には糖分が浸透していません。
表面は糖度60%以上のジャムで、果肉部分は果実の甘みそのままなのです。
完成したジャムの果肉を潰してしまうと、液状になってしまいます。
このレシピでジャムを作った場合の注意点、保存が利きません。
作ってったら早めに食べきってしまいましょう。
いくら殺菌した瓶につめて冷蔵庫に入れたとしても、果肉の中心から傷んできます。
これは、厳密には『ジャム』ではなく『フルーツソース』というべきものなのです。
『ジャム』は常温で長期保存可能ですが、『フルーツソース』は生菓子。
『フルーツソース』をたくさん作ってしまったら、フリーザーバッグに小分けして冷凍保存をおすすめします。