家族のこと。妊娠のこと。 | キロク・胞状奇胎。

キロク・胞状奇胎。

繋留流産からの、胞状奇胎発覚。綴る闘病記。

我が家は3人家族です。

パパと、私と、
2歳になったイヤイヤ期真っ最中の息子がいます。

息子は遺伝子異常の難病を患っています。
たった一度の発作が命取りな病気を持っていますが
普段の日常はとにかく元気ありまくり、
いっぱい遊んでよく寝てよく食べる
超やんちゃでカワイイ男の子です。




2014年末、その息子の遺伝子検査の結果が判明し
その異常は息子自身の新規変異によるもので
夫婦からの遺伝では無いことが判りました。

元々きょうだいも欲しかったのもあったので
それからは自然に任せて
でも、妊娠できるといいなぁと
期待を抱きながら、毎月を過ごしていました。






そして2015年5月半ば。
私のお腹に新しい命が宿ってくれました。

初期流産の確率は知っていました。
息子の病気なんて何万人に1人っていうすごい確率だから
それよりもうんと高い確率。
妊娠できたのは凄く嬉しい反面、
現実的な率に覚悟も同時にしてました。




推定妊娠7週の検診時。
赤ちゃんの心拍がすごくゆっくりだと言われました。
エコーで見ると、確かに…
とくん、とくん、っていう感じ。
大人並みのゆっくりしたリズム。

「これだけ遅いと、もしかしたら、という確率がグンと上がってしまいます。
ただ、まだ心臓は作られてる途中で、まだまだこれからという可能性も充分あります。
お母さん、今とても不安だと思うけど
また来週様子を見ましょうね。」


この時は
そんな。どうして。というよりは
そっか。やっぱりか。という気持ちでした。

覚悟してたものが当たっただけ。
初期の流産は誰にでもある。
こればかりは防ぎようのない、致し方ないもの。


…とは言いつつも
そこから一気に私の日常活動意欲が低下し
びっくりする位やる気が無くなっていったのは
覚悟してたとはいえ
やっぱり想像以上にショックを受けていたみたいです。





そして、次の週の検診。

どの角度から何度も確認しても
ちいさな赤ちゃんの心臓はもう動いていなく
ただ私のお腹のなかに
そこに浮かんでるだけ。

寝てるみたい。


エコーで赤ちゃんの姿を見た瞬間、
涙が一気に溢れ出てきて
しばらく止まりませんでした。




胎嚢も前回よりちいさくなっていて
先生の見解では、
前回の検診のあと、わりと早く
止まってしまったみたいだね。
との事でした。





あの検診で、
ちゃんと心臓動かすところまでいけたよ!
って
最期の力を振り絞って
私に動く姿を見せてくれたのかな。

しっかりこの目で見たよ!
懸命に生きて頑張ってる姿、
この目に焼き付けたから、一生忘れない。



私のお腹に来てくれて
どうもありがとうね。
とっても可愛い、我が子。