アトランタで夫が在籍していた大学院では博士号を取得する際に
大きく3つの関門があります。
第一段階はQual Exam、これは博士号を取得する課程に進むための試験です。
在学中に受験できるのは2回だけで、これに合格しなければなりません。
ちなみに夫は二回目で合格しました。
第二段階はProposal、研究計画を提出して教授の審査を受けます。
授業を受けて単位を取りつつ、研究を進めつつ、という過密スケジュールです。
夫は3年間のアメリカ留学中にここまで終えて帰国しました。
そして第三段階のDefence。研究内容をまとめて博士論文を完成させ、
その内容について口頭試問を行って教授陣の審査を受けます。
夫の専攻では博士号の取得率は3割程度、狭き門です。
50分かけて論文の内容についてプレゼンを行った後に
審査する教授陣や聴衆とエンドレスで質疑応答、
というのが一般的だそうです。
ところが。
夫が帰国してから早5年、指導教授以外は専門分野が微妙に異なっていたり
在学中の友人もほとんどが卒業や中退でいなくなっていたり、ということで
論文の具体的な内容についてはほとんどツッコミがなく、
「最近どうよ?」的な雑談をぽつりぽつりで終了したのだとか。
一般的な流れでは質疑応答の後に発表者は控室で待機、
教授陣が30分~1時間程度審議して結果を伝えるというのですが
夫は控室で一息ついた直後に指導教授が現れて
"Congratulations!!"
嬉しいですよ、嬉しいですけど、これで終わり?
あんなに大変だったのに?!