投手陣はブレイデンとアンダーソンが早々に離脱し、代役のロスとマッカーシーも離脱するなど悲惨すぎる状態だったものの、ディバインとアウトマンが元気な姿を見せ復調をアピールし、モスコソも好成績を収めた。なんやかんやでやっぱり投手陣は強いなという印象(かなり球場に助けられている面もあるけれど)。
投手成績 1447.2IP 1380H(5) 136HR (1) 1160SO(6) 519BB(10) 3.71ERA(3) 3.89DIPS .292BABIP(平均は.294)。ホームで3.18ERA、アウェイで4.26ERA
トレバー・ケイヒル 23歳
34GS 12-14 207.2IP 214H 19HR 147SO 82BB 4.16ERA 4.16DIPS .306BABIP
5月までは良かったものの、その後シンカーが落ちなくなり、どうすることもできず打たれ続けて一気に成績悪化。ただ、9月に入ってからようやく復調し、元の姿を取り戻して3年連続2ケタ勝利をマークし、自身初の200イニングも突破。ゴロ系の投手だけに、今季の防御率は内野陣があまりにも酷かったことも原因の一つだろう。中盤にバテて昨年から成績が悪化したものの、結果的にはローテーションを守りきちんと仕事を果たしたかなと。来年も期待したい。
ジオ・ゴンザレス 26歳
32GS 16-12 202IP 175H 17HR 197SO 91BB 3.12ERA 3.70DIPS .288BABIP
今季は7月24日からの5試合で25失点した以外は良いピッチングを見せ、2年連続の200イニング。さらに奪三振率も戻り、怪我に苦しんでいるアンダーソンに代わり左のエースとして活躍。突如四球を連発する癖は相変わらずだが、それを除けば最高級のピッチングを披露する。長期契約を是非とも結んでほしい投手。
ブランドン・マッカーシー 28歳
25GS 9-9 170.2IP 168H 11HR 123SO 25BB 3.32ERA 3.04DIPS .298BABIP
これまで制球が定まらず、HRもボコボコ打たれていた元トッププロスペクトだが、A'sで才能開花。完投を5度も記録し、平均6,8イニング投げて0.6 HR/9、1.3 BB/9という素晴らしい数字を記録した。カッターを多用し、シンカーと大きく曲がるカーブで三振も奪えて、いずれの球種も制球が素晴らしい。また、カッターとシンカーを多投するようになったため、これまでフライボールピッチャーだったのがゴロを打たせることができるようになったのも大きい。怪我が無くなればかなり良い投手になれるだろう。
ギレルモ・モスコソ 28歳
23G 21GS 9-10 128IP 102H 14HR 74SO 38BB 3.38ERA 4.36DIPS .222BABIP / 9G 46.1IP 41H 3HR 52SO 16BB 3.88ERA (AAA)
加入するまで通算11登板だったが、けが人続出のため昇格すると素晴らしいピッチングを続けた。当初は防御率こそ良いもののDIPSがかなり悪かったが、徐々に三振を奪えるようになり、代役としては十分すぎる働きを見せた。ただ、BABIPが非常に低いので来年は防御率が悪化する可能性が高い。ちなみに、モスコソを獲得するために放出したフィル・ハンバーはWソックスで28登板、9勝9敗、3.75ERA、3.65DIPSとモスコソより良い成績を収めた。
ブレット・アンダーソン 23歳
13GS 3-6 83.1IP 86H 8HR 61SO 25BB 4.00ERA 3.88DIPS .311BABIP
今季は怪我なくフルシーズン投げてほしかったが、肩を痛めていたのか、5月31日と6月5日の2試合で10,1イニング投げ20安打4HR5四球15失点と大爆発してそのままDL入り。そしてトミージョン手術を受けた。相変わらず健康なら素晴らしいピッチングをするため、本当に怪我さえなければ、という投手(まるで一昔前のハーデン)。ただ、今季は昨年5キロほど痩せたのがあまり意味がないということが分かったのか、すでにそれ以上痩せて減量に励んでいるとか。トミージョン手術を受けたため復帰は後半戦以降だが、もう二度と怪我はしないでほしい。
リッチ・ハーデン 30歳
15GS 4-4 82.2IP 87H 17HR 91SO 31BB 5.12ERA 4.80DIPS .317BABIP
開幕こそ大きく出遅れたものの、復帰後はローテを守った。奪三振率が戻り、BB/9がキャリア2番目に高い数字を記録したものの、HR/9は大不振だった昨年を上回る1.9。特に右打者に.921OPSとボコボコにされており、「健康ならエース級」という評価はかなり変わってしまった。また、投手コーチのロマニックを頼りにして、「来季も残りたい」と言っていたがそのロマニックが婚儀限りで退任することになった。ただ、残留の可能性はまだ残っている。
アンドリュー・ベイリー
42G 0-4-24(2BS) 41.2IP 34H 3HR 41SO 12BB 3.24ERA 3.03DIPS .274BABIP
キャンプでの痛々しい肘の故障から復活し、防御率こそ初めて2点台を上回ったが、セーブ成功率はキャリアハイで、DIPSも2年連続ほぼ同じと活躍。昨年までは最速100マイルを記録していたものの、今季は94マイル前後が多く、今後球速が戻るのかどうか不安。来季は怪我なく働いてほしい。
グラント・バルフォア 34歳
62G 5-2-2 62IP 44H 8HR 59SO 20BB 2.47ERA 3.94DIPS .234BABIP
5月までの24,2イニングで13四球と不安を抱えてえいたものの、その後復調し、A'sでの初年度は期待通りの成績でシーズンを終えた。突然ストライクが入らなくなることはあるものの、制球はまずまず。やる気がなくなったのか、8月24日から9月21日にかけて9試合で4本もHRを打たれた。ちなみに、クローザーに一瞬だけ指名されたが打たれて即セットアッパーに戻された。
クレイグ・ブレスロウ 31歳
67G 0-2 59.1IP 69H 4HR 44SO 21BB 3.79ERA 3.66DIPS .348BABIP
投球自体は過去2年とほとんど変わっていなかったが、ものすごい数のヒットを浴びてキャリアワーストのERAを記録。BABIPがこれまでの数値を考えると、異常に高かったためかなり不運な面が多かったか。ちなみにHR/9は加入後一番よく、来年の復調に期待。
ブライアン・フエンテス 36歳
67G 2-8-12(3BS) 58.1IP 52H 6HR 42SO 20BB 3.70ERA 4.13DIPS .264BABIP
セットアッパーとして獲得も、ベイリー離脱に伴いクローザーに。そして同点の場面での投入で監督批判をし、評価が地に落ちた。ビーンまで出てきたためその後はおとなしくなり、大差で負けている場面での投入にも文句をいわず黙々と投げ続けたのは評価ができる。来季の年俸の500万は高すぎるため、売り払えるのなら売りたいところ。
ブラッド・ジーグラー 32歳
43G 3-2-1 37.2IP 38H 0HR 29SO 13BB 2.39ERA 2.70DIPS .328BABIP (A's) / 23G 20.2IP 15H 0HR 15SO 6BB 1.74ERA 2.62DIPS .259BBIP
今季は開幕を敗戦処理で迎えたものの、安定した投球を披露し、Dバックスへ移籍。そして自身初のプレーオフ進出を果たした。元々HRを打たれにくい投手だったが、今季はシーズンを通してHRを1本も許さず、素晴らしい形でシーズンを終えた。ゴロ系投手で、A'sには最適の投手だったためこの放出は響いてくる可能性も。
ジョシュ・アウトマン 27歳
13G 9GS 3-5 58.1IP 62H 4HR 35SO 23BB 3.70ERA 4.07DIPS .309BABIP / 17GS 78.1IP 77H 7HR 72SO 47BB 3.91ERA 4.32DIPS (AAA)
トミージョン手術から復帰し、まずまずの成績を残した。相変わらずスライダーはかなり有効な球で、左を.508OPSと封じ込めている。また、昨年全休だったにも関わらずメジャーとマイナーを合わせて136,2イニングを投げ、スタミナも問題なし。当初は三振を奪うことが全くできていなかったが、徐々に奪えるようになってきた。ほぼ確実にメジャーのスターターとしてやっていけるだけの力はあるが、果たして枠があるかどうか。
タイソン・ロス 24歳
9G 6GS 3-3 36IP 33H 1HR 24SO 13BB 2.75ERA 3.31DIPS .302BABIP / 10GS 37.2IP 54H 5HR 35SO 23BB 7.65ERA (AAA,A+)
ブレイデンの代役としてローテに定着し、4月27日から4試合連続6イニング以上2失点以上と好投したものの、5月19日のツインズ戦で肩を痛めてDL入り。マイナーで実戦復帰も打ちこまれ、そのまま再昇格を果たすことなくシーズンを終えた。高身長からよくわからないフォームで96マイルのフォーシーム、大きく曲がる変化球を投げるなど、実力はそれなりにある。あとは出番だけ。
マイケル・ワーツ 33歳
39G 33.2IP 37H 5HR 32SO 26BB 6.68ERA 5.55DIPS .337BABIP
完全復帰を目指した今季は、開幕戦で1イニングをパーフェクトに抑えたものの、即DL入り。復帰後は一応安定した投球を続けていたものの、最後の15試合で 9.1IP 21H 3HR 11SO 16BB 18R 17.36ERA と手の付けようがないくらい打たれてシーズン終了。それまでの24試合では2.59ERAだっただけに、非常に残念。相変わらずえげつない縦のスライダーを投げて空振りを奪っているが、「肩の調子はいい」と言っていたシーズン終盤に打たれては話にならない。来季のオプションは破棄されるだろう。
ファウンティノ・デ・ロス・サントス 25歳
34G 3-2 33.1IP 27H 4HR 43SO 17BB 4.32ERA 3.71DIPS .299BABIP / 23G 29IP 26H 1HR 36SO 16BB 2.17ERA (AAA,AA)
A'sに加入後は怪我に苦しみ続けたが、今季はメジャー初昇格を果たし、マイナーと合わせて57試合に登板するなどようやく期待に応えた。平均球速95マイルのフォーシームと鋭く曲がるスライダーで三振を大量に奪う。元々はスターターだっただけに、実力さえ取り戻せば最高のリリーフになることができるだろう。スタミナや枠次第ではスターターに戻る可能性も。
ジェリー・ブレビンス 28歳
26G 28.1IP 24H 2HR 26SO 14BB 2.86ERRA 3.76DIPS .286BABIP / 27G 29.2IP 25H 3HR 25SO 7BB 4.85ERA (AAA)
今季は序盤から登板するためにヒットを打たれ、四球を出してマイナー降格。その後も上がっては降格を繰り返した(俗に言うDFA)。しかし、8月26日に4回目くらいの昇格を果たしてからは9G 10IP 7H 9SO 0BB 0.90ERAと好投。今オフはスーパー2となり調停権を得る可能性があるが、果たして残留できるかどうか。個人的にはフエンテスより遥かに安いので残すべきかなと。
グラハム・ゴドフリー 27歳
5G 4GS 1-2 25IP 32H 3HR 13SO 5BB 3.96ERA 4.32DIPS .326BABIP / 20G 111.1IP 95H 6HR 95SO 31BB 2.59ERA (AAAで19登板,AAで1登板)
スクータロの交換要員がようやくデビュー。それなりの結果は残したものの、出番なくわずか5登板のみとなってしまった。ファストボール主体で、大きく曲がる変化球はないため打たせて取るピッチング。また、なぜか右にかなり打たれている。
ジョーイ・ディバイン 28歳
26G 1-1 23IP 18H 0HR 20SO 11BB 3.52ERA 2.90DIPS .273BABIP / 23G 23.1IP 15H 2HR 35SO 9BB 4.24ERA (AAA)
2年間の全休から見事復活し、5月21日に08年以来となるメジャー登板。フォーシームとスライダーのみのピッチングスタイルは変わらず、以前のディバインに戻ってきたかのように見えたが7月22日に3者連続四球を与えるなど不安定になり、マイナー降格。そのまま再昇格することなく、60日DLに入ったままシーズンを終えた。フライボールピッチャーにも関わらず、今季も被弾は0で07年からメジャーではHRを1本も打たれていない。調停が2回残っていて、とりあえず投げることができれば抑えると証明できたため残ることはできるだろう。
ダラス・ブレイデン 28歳
3GS 1-1 18IP 18H 2HR 15SO 5BB 3.00ERA
開幕から3試合に登板しただけで離脱し、そのまま手術を受け残りシーズンを全休。結果を残せるものの3年連続してDL入りしており、かなり勿体ないなと。来季こそは怪我なく働き、マッカーシーと共にイニングイーターぶりを発揮してほしいところ。
トリスタン・マグナソン 26歳
9G 14.2IP 15H 3HR 11SO 5BB 6.19ERA / 30G 45.1IP 34H 4HR 46SO 19BB 2.98ERA 3.57DIPS (AAA)
5月に初昇格したものの、19日のメジャー2試合目の登板で2回5失点KO。その後も降格と昇格を繰り返したが、8月15日を最後に戻ってくることなく、マイナーに降格し肩を痛めてシーズン終了。ファストボールとカッター、スライダーが主体で左打者は抑えたものの右には38打数13安打3HRと打たれた。マイナーでは好成績を収めているので、マイナーに置いておくのは勿体ない投手。
アンドリュー・キャリナン 25歳
6G 6.1IP 8H 1HR 5SO 2BB 4.26ERA / 33G 39IP 25H 2HR 46SO 12BB 1.85ERA 2.43DIPS (AAA,AA,A+)
開幕時はA+の投手だったが、一気にメジャー初昇格。何人か昇格した敗戦処理要員の中では一番まともな成績を残せた投手。元々は08年にAAでクローザーとして活躍したものの、09,10年のシーズンを肘と足の怪我でほとんど棒に振った選手。ファストボールでグイグイ押していく投手で、マイナーでは制球も向上したため今後の成長に期待。