FLAに負け越したA'sはこれで借金が10となったが、この試合前、チームはマーク・エリスをロッキーズに放出。
エリスと共に今季の残り年俸のうち300万を支払い、見返りはブルース・ビリングスと後日発表選手の2名。
ビリングスは11月に26歳になる右のリリーフで、07年ドラフト30順目指名。毎年1階級ずつ昇格し、今季はAAAで 29G 50.1IP 58H 4HR 47SO 21BB 4.47ERA というピッチングで、5月27日にメジャー初登板も2回5安打1失点だった。
最速96マイルのフォーシームを軸に、90-93マイルの2シーム、スライダーとチェンジアップを投げるがチェンジアップは使えないとの評価。基本的に左に苦しむ典型的な右のリリーフ、といった感じ。
エリスはロイヤルズに入団も、トレードでA'sに加入。
02年にデビューを果たしてからはレギュラーとして10年間A'sに在籍(04年全休)。怪我が多かったが守備は一流で、性格も素晴らしかったためチームリーダーとしてチームに長くいた。09年まで5年連続2ケタHRを放つなど長打力もまずまずあったが、昨年は.291/.358/.381と長打力が一気に落ちた。さらにチームは終盤にプロスペクトのソガードを昇格させ、エリスが切られる可能性も見えたが9月に大活躍したことからオプションを行使され残留。しかし今季はBABIPが.249ということもあり、開幕から低打率に苦しんだ。低打率だけならまだしも、62試合で8四球、47安打の内長打はわずか13本と苦しみ、.217/.253/.290と全く役に立てず、DL入りしている間にウィークスが昇格→活躍し、復帰後は2Bでのスタメン出場はなかった。
エリスは「今日は私にとって辛い日だ。ビーンや皆と良い関係を築いていた。ここは素晴らしい球団で、ここでの10年間を誇りに思う」と話した。
チームリーダーでもあったエリスはビーンにも好かれており、昨年のオプション行使もビーンがエリスを信頼していたからだろう。昇格したものの出番がないカーターはベンチ内でエリスとかなり長い間会話し、いろいろなことを学べたはず。
ペニントンは初昇格後にエリスと話し、試合への準備の仕方や心構えなどを学んだという。そんなエリスに対しビーンは最後の最後まで敬意を払い、チームにとって良いトレードではなく「エリスにとって良いトレード」を選択したという。ロッキーズは2Bのヘレーラが不振で、エリスは2Bとしてレギュラー出場ができるはず。そのためロッキーズに放出したという。コロラドでなら打てる可能性も高まり、来年以降の契約もA'sに残り続けるより遥かに良い契約を得れるはず。
また、ロッキーズにはジアンビー(38G 91ABながら9HRで1.023OPS)、ストリートという共にA'sでプレーオフ出場を果たした選手や、ゴンザレス、モーテンセンという元同僚もいるため比較的早くなじむことができるはず。エリスがいなくなるのはやはりさびしいが、是非とも復活を果たしてほしい。
最後に、怪我人情報など。
明日のDバックス戦にハーデンが先発予定。チャビー、デュークシャー、エリスが抜けた今、A'sが勝っていたころを知っているのはハーデンただ一人(一度は放出されたけど)。マイナーでは相変わらず怪我さえなければ・・・というピッチングを披露していたため明日の登板に期待がかかる。
また、マッカーシーは昨日A+で投げ、6回4安打4奪三振無四球1失点の好投でチームの15連勝となる勝利に貢献。ちなみに今日はアリゾナリーグで投げていたシモンズが登板し、3,1イニングを1安打2奪三振無四球無失点と好投。相手の反撃をどうにか抑え、16連勝を達成。このA+のストックトンポーツにはプロスペクトがチョイスとスタッシしかいない(スタッシは手術で離脱)が、なぜか勝ち続けている。
ハーデンがDLから出てくるが、エリスが抜けたため25人枠は空いており、アンダーソンを60日DLに移して40人枠を空ける予定。マッカーシーは4日、モスコソに代わり先発予定となっている。
モスコソかアウトマンがローテから外れる予定で、今季成績はアウトマンが 7GS 40.2IP 37H 2HR 20SO 15BB 3.10ERA 3.96DIPS、モスコソが 9G 7GS 43IP 32H 5HR 22SO 17BB 2.51ERA 4.87DIPS .201BABIP。モスコソは明らかに運に恵まれており、アウトマンは7先発中6度QSをマークしているため、元の期待値から言ってもモスコソを外すべきだろう。
もし今後アンダーソンとロスが帰ってきて、他の投手も健康ならローテに入れる投手がケイヒル、アンダーソン、ジオ、マッカーシー、ロス、ハーデン、アウトマンと7人になってしまう。こうなると一体誰を外すのか、かなり迷うことになりそう。
幸い全員が健康である確率はA'sが地区優勝を果たすより低いが・・・。
追記:今季AAで投げているミッキー・ストレイという投手のtwitterによると、どうやらアストロズへの移籍が決定したようです。「A'sがドラフトしてくれて&2年半の素晴らしいシーズンをありがとう。でも今日はアストロズでの新たなシーズンが楽しみだ。チームメートと離れるが寂しいね・・・」的なことをつぶやいていたのでまぁ移籍が決定したんでしょう。
ストレイは07年ドラフト22順目でツインズに指名されたものの拒否し、翌年31順目指名でA'sに入団。翌09年にはシングルAからスタートし、フォーシームと大きく曲がるカーブを武器に好成績を残しA+、AA、AAAと一気に階段を駆け上り4階級で計41試合に登板し 51.2IP 27H 2HR 71SO 8BB 1.22ERA 1.42DIPS という驚異的な成績をマークし、注目を浴びた。しかし昨年は主にAAで投げ、 54G 84IP 73H 8HR 77SO 27BB 3.64ERA 3.57DIPS と成績を落とし、今季もAAで 27G 38IP 41H 3HR 31SO 13BB 4.03ERA 3.46DIPS という平凡な成績に終わっていた。
09年のこのスタッツ 4.7 H/9、 0.3 HR/9、1.4 BB/9、12.4 SO/9、8.88 SO/BB 0.68WHIP と素晴らしい成績の再現はならなかったが、一度はメジャーで見てみたいと思う選手だった。ドラ1のマグナソンが敗戦処理で使われていることを考えればどう考えてもA'sでは昇格できなかったので、投手力の弱いアストロズへの移籍はストレイにとってかなりのプラスとなるだろう。
メジャーに昇格した際はぜひ投球を見てみたいものです。