第11章 記憶の方法


筆者はこのブログで

「今は○○○を勉強している」

などと漠然と書いてはいるが、どうやって勉強しているのか具体的な説明がされていない。


なので、まったく自己流ではあるがその方法を披露してみる。



例として四字熟語の場合



・その1 クローズアップする。


覚えるべき対象を明確化する。

四字熟語の場合、主に一級対象のものを抜粋して四字熟語辞典にマークする。





↑緑色マークしてる。

「五臓六腑」はともかく、「古人糟魄」はなかなか難敵だ!

読んで覚える必要はまだない。




・その2 問題集をつくる


要するに平仮名でノートを作る。





…字が汚いな。


辞典の漢字を直接隠せば済むんじゃないか?と思ったアナタ。

確かにそういう方法もある。
なんか赤いシートで消える緑色のペンとかあった。

しかし、ここがキモ。
演習は一度辞典から離れることで意味を持つ。

だから平仮名のノートにも解答(漢字)は書いていない。




・その3 ノートの平仮名を見て漢字を頭の中に書く。


実際に文字を筆記してもいいが、映像を目に浮かべる練習のほうが効果が高い。

当然、最初のうちは書けない漢字が多い。




・その4 辞典で答を確認


ここでしっかり覚えようとする。

字面が浮かばない時も辞典の紙面上の位置はなんとなくわかるくらいに。


つまり、手に辞典を持ってない状態から、脳内で辞典の紙面を再構築する練習。


上記の「古人糟魄」の場合

あー、中段右端のやつね。
マーカーが少しズレちゃった記憶があるんだよな~
たしか五臓六腑の上にあったよな~

…というくらいまで再現できると、漢字の映像はスッと出てくるようになる。




・その5 繰り返す


面白いもので、繰り返すうちに周辺の漢字(写真の例だと「古色蒼然」とか)の映像も無意識に記憶されてしまう。

五臓六腑の五臓が何のことかも何故か覚えてしまっている。



平仮名から漢字を思い出す演習が「漢字の勉強」そのものであり、この演習に費やした時間が検定突破のカギとなる。


書き取り百回!などの原始的な勉強方法では記憶が浅いと思う(字はきれいになるかも)


また、多くの問題集にある「漢字の読み」の問題も「書き取り問題」に変換するために、平仮名ノートを作製して演習する。


書ける漢字は読めて当たり前だから「読み」だけの練習は省くのだ。


ただし「当て字」は読み練習が必須。

セーロン島を漢字にする必要はないが、錫蘭島は読めなくてはならないから。