以前このブログでザ・ゴールデンカップスの事を書いた。

さのベスト盤がこちら





写真一番手前のデブっちょがミッキー吉野
あのゴダイゴのキーボードである。

右端のベーシストはルイズルイス加部
後にルイス加部として、チャーとともに「ジョニー・ルイス&チャー」で活躍する。


柳ジョージやアイ高野も後期には在籍してた。



…そんな凄腕を擁する名門的グループだが、エディ藩の変態的ギター演奏センスと、デイブ平尾の楽曲を台無しにするラリった歌声で、ゴールデンカップスは「異端」「変態」の扱いを受ける結果となる。
ショーケンのザ・テンプターズとは正反対の道を進んだのだ。

だから好きなのだが。



巷では「長い髪の少女」が有名だが、この曲はカップスとしてはむしろ異色作。GSブームに乗っかろうとした普通な曲なのだ。
あえてボーカルはドラムスのマモルが歌っている。こっちのほうが甘い歌声だからだ。

ただしデイブもコーラスで参加しており、結果的には台無しギリギリ。転んでもタダでは起きない好例である。

  ♪どうぞ 僕だけに 心を打ち明けて
  ♪どうぞ 聞かせてね 愛の物語

この「どうぞ」のところだけデイブ。寂しく静かなハズのこの曲が、あわや小汚いブルースである。



同じような商業ヒット狙いに「いとしのジザベル」があるが、こちらは全編デイブ節。ギターはトレモロ漬け。売れる訳がない。
このベスト盤にも収録されてない。

なお、このジザベルのB面は迷曲「陽はまた昇る」
こちらはベストにも収録。何故だ?

GS全体がギターにファズをかけるのを躊躇っていたクリーンな時代に、恥も外聞もないエディはファズ掛けっぱなし。
リードギターの音がグチャグチャなのだ。これぞ楽曲無視のファズギター!
これにデイブは妙なコブシの歌で応戦。もはやカオス。

そもそも歌詞がおかしい。


…敢えて言おう。

この曲、普通の人は聴いたら笑う。