砂漠を出発する朝。

本当はちゃんと早起きして周辺を散歩して人生最後であろう砂漠の景色を目に焼き付けたかったが、あまりの寒さなどですっかり億劫になり、結局8時頃にようやく身支度をして、朝食にいく。早起きに弱いのはどんな時も同じ。。。

 

宿の朝の景色↓

 

朝食は昨日の夕食を食べたレストランで。閑散としている。ツアーご一行はすでに出発したあとなのだ。今日6時30分に出発といっていた。早い!!!朝食はパン、ジャムやバター、オレンジ、コーヒー、ミントティー、ゆで卵など。勝手に好きなだけとって食べる形式。コーヒーは例によってまずいが、ミントティーは甘くておいしい。

 

テーブルクロスや食器が可愛い↓

アシュラフがふらっとあらわれて、彼もこの宿のどこかに泊まっていたのだな、と。

皆さほど食欲もないので朝食はさっさと済ませ、出立。今日はタトゥイン、マトマタなどめぐる予定。

 

どのスポットにいくにもものすごい移動距離なのだが、夫はずっと助手席でアシュラフの相手などもしているので大変そう。代わってあげたくもあるが、なんとなくアシュラフも夫(というかおじさん)が横にいたほうが居心地がよさそうなので、夫には悪いが、私は後部座席で時に寝落ちしたり好きなように過ごさせてもらった。

車窓は、ものすごく異世界の本当に素晴らしい砂漠の景色が続くのだが、いかんせん慣れとは恐ろしいもので、すっかり目が慣れてしまい、感動が薄れている。いかんいかん。


ベルベル人の住居にいく。そこは今もまだ実際に人が住んでいるが、洞穴式住居が残る一画を観光客に公開している。上の階を素敵にリフォーム?していて、居心地よさそうだ。ほら穴状のスペースがいくつも続いて部屋になっているが、断熱がしっかりしてそうで居心地がよさそうだ。説明を聞いていると実際夏は涼しく冬は暖かい、とのこと。特にベッドルームが居心地よさそうで、こんな部屋にいたら一日中籠ってしまうなあ、と思った。だけども、よーくよく考えてみると、私は閉所恐怖症気味なのだ。それを意識し始めたら急になにか息苦しいような気持ちになってきた。だって窓もなにもないんだもの。。

 

室内↓壁に吊るしてあるお皿がとても素敵。

 

道具類などをしまっている部屋↓

 

寝室。居心地よさそう↓

 

空気穴?となにかまじないチックな手形↓

 

大きな壺がいっぱいおいてあった部屋。水瓶かな?こういった素朴な古い道具類が素敵だ↓

 

街並み。

 

この「カフェ・ベルベル」という看板が可愛くて、そして当のカフェに行ってみたかった!

 

次に、Hotel Sidi Drissというスターウォーズの撮影スポットのひとつを訪れる。どうも入口からしてまたしてもやりすぎなほど観光地化している。スターウォーズの看板とか登場人物の絵とかどうでもいいものが、、、 ルークが住んでいたラース家内の撮影地だ。ここでは多くの日本人のツアー客がいた。久々に日本語を聞き、母国語っていいなあ、よくわかるなあ、と思った。しかし昨日の砂漠にしろ、このあたりの観光客は中高年が多く、子供とか家族づれがあまりいない。やはり高額だし、スターウォーズ世代ということかな。でもうちは子供もスターウォーズ好きではあるが、、、

このサイトにはこのサイトだけのガイドがつく。短時間なので名前は忘れてしまったが、ここでのガイドは日本にも行ったことあるという結構やり手そうなガイドだった。

 

めっちゃツーリスティック!!↓

 

なんじゃこりゃ↓

 

ラース家の雰囲気は少し残る↓

 

 

 

シディドリスをでて周辺をうろうろする。地下住居↓まんなかは井戸。

 

ラクダの赤ちゃんを連れた現地青年がそこここにいる。赤ちゃんは可愛いので観光客(わたしのような人)が吸い寄せられると、ラクダの母乳が入った哺乳瓶を渡してくれて、赤ちゃんにミルクをあげるよう促され、それをすると10ディナールとか払え、といわれるやつだ。しかしガイドによれば、チップ程度、2-3ディナールくらいあげればよいとのこと。それなら、と、ラクダの赤ちゃんもお腹すいているだろうから、私はミルク役を買って出ることに。ラクダのミルクは、さらっとしていて見た目はポカリスエットみたいな感じ。味はうっすら塩味なんだそう。そんなにたくさん入っていないので赤ちゃんはあっというまにごきゅごきゅと飲み干してしまう。ああ可愛いな~~!

で、案の定青年に「10ディナール」といわれて「げっ」と思ったが、5ディナール渡して「これでいい?」としたら、すんなり引き下がった。ふう、、、

 

 次にタトゥーイン、Ksar Hadadaへ向かう。

途中アシュラフの知り合い?の家かと思われる、絨毯やとその隣のレストランに立ち寄る。絨毯やではおばさんが手織りで絨毯を織っていたが、いろいろ出して見せられて、一枚黄色いラグマットを買った。結構高額で、クオリティもさほどと思われたが、もう考えたり交渉したりするのに疲れて買ってしまった。

 

絨毯織りのおばちゃんとアシュラフ↓

 

こんな風に織っていた。腰痛くなりそう↓

 

そのあととなりのレストランで食事。ラム肉しかないとのこと。私は羊肉は苦手なので普通にパンとかポテトとサラダだけにした。アシュラフいわく、羊肉は高いのでチュニジア人はお祝いなど特別な席でしか食べないとのこと。アシュラフの分も食事代を払ったが、これが目玉の飛び出る価格だった。。。。子供たちも羊肉は苦手だが、上の子はそこそこ食べて、「もうこういうものだと思えば食える」と話していた。

 

こんな伝統的な窯があった↓

 

Ksar Hadada到着。少しインテリそうな繊細そうな青年だった。英語も割とレベル高かった。この場所も、昔ながらの洞穴住居をホテルやレストランなどに改装している場所。どこも土とパームヤシでできた簡素な建物。ところどころにペットボトルなどのゴミが乱雑に捨てられているので、本当にこういうのなんとかしたほうがよいと思う。素晴らしい観光資源なのに。。。

 

入口↓

 

 

 

ホテルに改装された部分の室内↓

 

 

 

 

 

 

ガイドさんは「フルーツオイル」といっていたが、オリーブオイルを絞る機械↓


さらに移動し、ベルベル人の倉庫としてつかわれていた洞穴群のような場所へ。住居でないので、小さ目の洞穴スペースが上の階まで連なっている。これもよく写真などでみる有名な場所だ。はしごにのぼって上の階の穴をのぞいたりするが、高さが結構こわい。はしごがdodgyだし。このはしごは後付けだそう。はしごがなくて当時どうやって上に登ってたのか、と聞くと、人に持ち上げてもらっていたそうだ。ほんとかな?

 

 

ここも穴のなかに必ずごみが散乱しているので、残念だ。ごみのないところがない。ここをガイドしてくれた青年はベルベル人の末裔だと言っていた。昔彼の村に日本人が住んでいて教師をしていた、素晴らしい人だった、という話もしてくれた。青年海外協力隊かな?と思ったが、年配の方だったようだ。


西日に映える!↓


この場所を最後に、今日の宿のあるジェルバ島へまっしぐらに向かう。途中日没。車窓の景色が美しい。地層のストライプがはっきりとわかる荒涼たる大地を眺めながらまっしぐらに車は北東へ向かう。ジェルバ島には橋を渡っていくのだ。


あー日が沈む!↓


沈んじゃった!↓


 途中からはすっかり車窓の景色は真っ暗に。アシュラフも運転疲れただろう。真っ暗なのでよく見えないが、明らかに周りが海だな、という感覚があり、ようやくジェルバ島に渡ったようだ。宿は個人所有のプロパティなので、鍵の受け渡しなどのやりとりを調整しなくてはならないのが面倒だ。到着時間が遅くなりそうだったり読めないときは、やはりホテルのほうが気が楽だなと思った。しかしジェルバのホテルも結構高額なのだ。。。

 

真っ暗ななか宿に到着。現地人のおやじが管理人をしているようだが、いかんせん英語が全く通じない。通じないのにアラビックかフランス語でべらべらしゃべってくる。わからん、というのに。宿代を現金で払え、というが現金がもうないのだ。そのことを伝えたいが、グーグル翻訳でようやく伝えることができた。結局、現金をおろしに近くにATMまでおやじの原付の載せてもらい夫が行くことに。。なんとか現金をおろしてきて支払いをすますことができたが、もういちいち大変すぎる。

 

宿はプールもあり、しつらえも素敵なプロパティだが、いかんせん夏ならば楽しめると思うが、冬の寒さのなかで、満々と水をたたえたプールを毎日見るのも、、そこに落ちたらどうしよう(実際深いのだ)との想像力もあいまって、凍える経験だった。

 

宿で荷ほどきなどしていると、なにかとんでもなくすばしこい小さい黒っぽい影がドアの隙間から冷蔵庫の隙間にかけこんで行くのが見えた。Gより一回りくらい大きそうだがいかんせんあまりのすばしこさにしっかり目視できず。ただ隙間から隙間に移動するすばしこいなにかがよきものであるとも思えず、その瞬間を見たのが自分だけで、「うわっ!」などと叫び声をあげたものの、どんなものか家族にうまく説明もできず、そのもどかしさに悶絶する。ムカデ的な大き目の、アフリカ大陸にしかいない変な虫、という印象で自分のなかでなんともいえないおぞましい気持ちが膨らむ。

 

この宿はインテリアもエクステリアもそれなりに素敵にしつらえてあるのだが、なんだか居心地が悪い。寒さと、あと明かりが蛍光色なのでくつろげないのと、ベッドが簡単すぎるつくりでふかっとした布団がなく(この寒さでかけるものがシーツのみ、、という・・・)なんだか身の置き場がないのだ。一階にキッチン、リビング、ベッドルーム(シングルベッド3台)、バスルームがあり、2階にもう少しくつろげる主寝室がある。

 

先ほどの「黒い影事件」もあり、なにか落ち着かない気持ちだがいかんせん、夕食の算段をしなければならない。宿はフームスーク(中心地)に位置しているが、かなり端っこのほうなので周辺にはさほど食事できる場所がない。少し歩き、目についたファストフード屋(こちらのローカルフードを供するカジュアルなレストラン)に入る。21時すぎているが、ありがたいことにこういうローカルな店は大体22時すぎまではやっているようだ。ひとまず、無難なチキンや魚のグリル、サラダをお願いする。パンはデフォルトで籠に大盛についてくる。子供らは疲れからかあまり食欲ないようだ。

 

チキンはまあ可もなく不可もなく。こちらでは(イギリスでも)、チキンのグリルなどにジューシーさなど皆無。パサっとしている。魚も大体いつも一種類、タイみたいな白身の魚。でもまあよし。いただけなかったのがサラダで、上にツナが載っているのだが、そのツナがぽろぽろ・粉々のデンブみたいなしろもので、これはちょっと食べられなかった。でもひとまず食いっぱぐれだけは避けられてよかった。。

 

宿にもどり、一階のベッドルームで家族4人くつろいでいると、例の黒い影がささっとベッドの隙間に入っていくのが見えた!!また私だけが目撃し「ぎゃー!」夫がそのなにものかが駆け込んでいった隙間を勇敢にも覗いてくれ、やつの姿を見た!!するとなんとものすごく小さいネズミだったのだ!!!!てっきり巨大な虫系かと思ったら、哺乳類だったのだ!!!しかも本当に虫とみまごう小ささで、なんとかスナネズミ、みたいな種類の、だからそれほど嫌悪感を抱かない部類のネズミだった。ひとまずそのことには少しホッとはしたものの、いかんせんそんなのがあちこちちょろちょろしている環境は落ち着かない。間違ってふんづけたり、自分のスーツケースに入り込んだりしそうだ。マットレスを2階のベッドルームに運び、家族全員2階で寝ることに。。。

 

昨晩はシャワーを浴びられなかったので、今日こそさっぱりしたい。お湯がふんだんに出るかが心配だったが、ちゃんと出て4人ともシャワーを浴びることができた。構造的にどう考えても欠陥があり、シャワーのお湯が場外にとぶのでトイレの方の床がびしょびしょになってしまうが、仕方ない。

 

しかし寒い中シーツ程度のうすい掛物しかなく、とてもあたたかく眠ることはできそうにない。クローゼットをみるとちゃんと洗ってあるかやや心配な掛布団が一枚あったのでそれを引っ張り出し共有しながら、なんとか寝に入る。アフリカの人たち、もしかしてこういうふかっとした掛布団の存在を知らないのではないだろうか?との疑いが湧いてくる。よもやとは思うが、、、。いかんせん冬はしっかり寒いのだから、寝具はちゃんとあたたかいものを用意しようよ、と心から思った。シーツと薄手のざらっとした毛布だけ、とか寒すぎ。