コミケ後記-運命の三日目-
コミケ一日目が終わり、友人Dと酒を飲んだ後、俺はどうやら地面に倒れこんだらしく、そこで少し睡眠をとったようです。さて、起き上がると駅前でした。ちょうどつるつるした地面だったので寝心地は良し。涼しい風が吹いていて気候も良し。むしろ自室より快適なくらいです。そのまま数時間ポケーッとしていましたがついに通行人の視線に耐えられなくなり、マック難民に。マック難民の後は、昭和通口の公園でホームレスに。ちょうど寝転がった所の顔の部分にガムが吐いてあり、最低でしたが、少しは眠れました。そして始発が出ます。俺はガラガラの京浜東北線に乗り込み家を目指しますが、極度の疲労と睡眠不足と酒で、一歩一歩が辛い。もう、早く帰ってシャワーを浴びて眠りたい。それだけしか考える事が出来なくなった俺は「二度と取れるかどうかも分からん5連休なのに野宿と徹夜ばっかじゃねえか、なめてんのか」と誰にも八つ当たりする事の出来ない自業自得な理由でイライラしつつ、seditionの「アースビート」を歌いながら、じゃなくて聞きながら自宅に戻りました。自宅に戻ると感動です。俺の部屋って素晴らしい。壁と屋根がある。変な臭い無し。シャワー、トイレ付き。ヤバイ、高級すぎる。ひとしきり感動した俺はシャワーを浴び、布団に転がり、一瞬で眠りに落ちました。
起きると午後の四時でした。いささか寝すぎた感はありますが、三日目の準備を始めます。と言っても俺は同人誌収集よりもイベントに参加する事自体を目的としているため、ジャンルにそった大まかな位置をメモするくらいです。しかし今回は違いました。全ページチェックしてやりました。気合十分。もはや何も思い残す事はありません。まるで異邦人の主人公メルソーのような気分で淡々と休日を過ごしていきます。
運命の三日目は朝から尿意・便意との闘いでした。並んでいる時に大きい方をもよおした俺は、肝心の物を手に入れるまで我慢するしかありません。一人で参加したが為です。いつもはいるはずの友人Dは修行厨。サカシタさんは色々あって今回パス。そんな!去年は一緒に並んだじゃないか!始発で!と、肛門に力を入れながら心の中で嘆きます。最低です。メシ食ってない、水も飲んでない、眠い。腹痛い。ああいやだ。ひとりはいやだ。う○こにすらいけない。たばこもすえない。そうか、このためにひとはむれるのか。合ってるんだか合ってないんだか分からない答えを得つつ、列はいっこうに進みません。当たり前です。ゲートは開いてすらいないのですから。しかし中には気の利いた冗句で笑わせてくれるスタッフもいました。彼に感謝です。どんな文句だったかは忘れましたが、えてして軽妙な会話を得意とする人間は記憶にの残らないもの。彼らは本質的には孤独です。皮肉な事に陰口や噂話の類の方が記憶に残るのです。それは場の雰囲気に合わせここだ、と言う時に発する必要の無い言葉であり、四六時中どこでも通用するものでありやす。よきコミュニケーションは陰口から。死んでしまえ。
おっと失礼、あまりの臭気に思考が乱されたようです。みんながみんな臭い。臭い人が多数派。俺、頭の痒さに耐えかねて風呂になんか入ってませんよ?皆さんと同じですよ?と言う顔をしなければなりません。ああ、臭い(実際はそこまで臭くない)。
さて、ゲートが開き俺はビッグサイトへゆっくりと飲み込まれてゆきます。後は何も考えずに並んで買うだけ……。クソはその後でいい……。ハハハハ。