ミリオタになったとき
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塹壕をはいつくばっていくと、水たまりが出来ていた。
「ビールだ。」
見ると塹壕の壁の管から出ているようだ。鉄兜はべとべとになるから使えない。そのうち伍長がどこかからかひしゃげたブリキのバケツを持ってきた。それをビールで洗って、皆で回し飲んだ。
ぬるかったが、今まで飲んだビールの中では一番だった。
確かこんな場面があった。小学生の時に読んで衝撃を受けました。ここから俺のミリオタ歴が始まったような気がする。主人公は第二次世界大戦のドイツ兵(著者の若かりし頃)。末期の破滅的なドイツ軍を文学的に生々しく描いています。最後らへんの敗走するあたりなど、もう、息が詰まる。ボロボロになって、民家から持ってきたサイズの合わないコートを着て、もう、お前は誰なんだ、って言われる格好になって逃げ惑い、やっと戦争が終わった時、老人が近づいてきて、殴られる、と思った主人公だったが、熱い抱擁をされ「全部終わったんだよ!」と老人が叫び、この本は終わります。
このような酷い状況下になったとき唯一頼れるのは我々の心に残る人間性のみである。という事を学びました。って口頭試問で言えばよかったぜ。一応ノンフィクション。
