通勤時間は会社員にとって、本質的かつ切実な問題になります。
そもそも家やマンションの価格や賃貸の家賃が高く都心に住めない、
したがって郊外に行くしかない、ということになりますが、
もう一度考え直してもいい問題かもしれません。
コロナ禍で、働き方や住環境も見直されてきていますから。

過日、ドイツからのビジターと一緒に時間を過ごした、
34歳独身の日本人の若者がいました。
ビジターは、「通勤は何時間かかるの?」と若者に聞きました。
「片道1時間半なので、往復3時間です」と言ったら、そのビジターは
「なんでそんなに時間をかける?時間の無駄だ!」と険しい表情になりました。
「その時間を半分でも削れば、彼女を作る時間も作れる(彼はふられたばかりでした)し、
勉強する時間もできるし、仕事にも時間を使えるし、考え直した方がいい!」と、
マジギレでした。
ドイツでは、基本は車通勤でせいぜい30分くらいが平均と思います。
ですからそういう発言になったのです。
往復3時間は、1日の8分の1です。これを半分の1.5時間にすれば、
定年を60歳とすると、あと26年でざっくりですが、10,000時間が
自由になる時間が増えることになります。
司法試験や、中小企業診断士など合格の難しい資格は1000時間の勉強で、
合格すると言われています。その計算でいくと10個くらいは合格できる
ことになります。(単純計算ですが)
これは考え直す必要がありそうです。
前に勤務していた会社で、会社まで5分のところにマンションを購入して、
通勤していた部長がいました、通勤時間がほぼないということになります。
そのかわりいろんな趣味を持ち、家族との時間も多く持て、
人生を謳歌している印象を受けました。
都心の中古一戸建ての価格が、新築マンションより安いという声も、
最近は聞こえてきます。
家庭の事情も、懐の事情もあるでしょう。
でも、安い家賃で通勤時間を増やすか、高めの家賃でも人生で使える時間を
増やす方がいいのか、ここは思案のしどころです。