以前「人脈作り」をテーマに取り上げたことがあります。
特に女性、中でも役員秘書や事業部長秘書さんを味方につけると、良いと書きました。
私はその後も、接点のあった役員の秘書さんや、その関係する女性達(もちろん男性もですが。。)は
大切に扱って来ました。すでに飲み仲間の人もいます。
その時の、私の評判は「あの人に頼むと、何でもやってくれる」で、これはある意味で迷惑、
かつ自分の所属する部門での自分への評価にはならないかもしれませんが、
そういう評判はさざ波のように、社内に伝わって行きます。
61歳の時、新しい仕事をしてほしいと会社から言われました。定年延長され黙々と
仕事をしていたときのことです。
「eCall(自動車事故緊急通報)」という今までの仕事とは全く違う、自動車部品の関係でもない、
そんな業界の言葉すら聞いた事も無い仕事です。いまでこそ、自動車に標準で「SOSボタン」として
組み込まれるようになりましたが、私自身も何の経験もありません。
しかも今までの仕事はそのままに、追加で仕事をしろというのですから、自分にとっては忙しくなるだけで、
給料も上がるわけではなく、打算的な人なら即刻断るような仕事です。
「なんでそんな仕事が私へ?」というのは正直にありましたが、懇意にしている秘書から、
「ある役員から、こんな仕事で一緒にやってくれる人を探しているけど、誰かいない?と
聞かれたので貴方を推薦しておきました」と内緒に言われました。
「私に頼むと、なんでもやってくれる」という発想だったのかもしれません。
そういうことだったのか、と納得しました。
自分の仕事ぶりがどこかで、自分の知らないところで伝わっていて、
何かあると私の名前がふっと登場する。
これは自分的に言うと、「大変好ましい傾向」です。
こじつけではありませんが、ビジネスの世界でもあります。
特別に需要が無くても、定期的に顧客と接点を持ち、自分を、あるいは自社の製品の
宣伝をしておくと、需要が出て来た時に「あっ、そういえばA社の山田さんが情報持っていたな」と、
まず誰よりも最初に思い出してくれる。そしてコンタクトしてくれる。
これは非常に重要なポイントです。「不断の、かつ普段の努力」というのは、
ある時に誰かが評価してくれるものです。
その新しい仕事で、ドイツでトレーニングの機会が得られる事になりました。
当時61才の私にも、まだまだこんなチャンスを与えてくれる、そんな会社にも、
私のネットワークの人達にも感謝です。ドイツで、更にネットワーク(人脈)を
広げられたことを覚えています。
