BRM419東京600km関東一周 【完走】 実は手ごわいコース | .

BRM419東京600km関東一周 【完走】 実は手ごわいコース

「ブルベ戦記」 第255
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BRM419東京600km関東一周
完走しました。

【総括】
107人がエントリーして94人が出走し、完走は52人(DNF42人)。この完走率からご察しのとおり、DNFへの「落とし穴」が実は多い、そんなコースでした。


前日夕方、いつもの通勤経路。ここを何時間後かの早朝に、ブルベで通ることに@銀座


19日04:24 @スタート受付=川崎・等々力緑地
 


04:41 ブリーフィング
 



05:17 中原街道。まずは都心を目指す、という、ブルベでは珍しいコースです。


05:23 スタートでのスタッフ業務を終えてからの、いつものしんがりスタート。
後方にはこうして、当日走るスタッフたちの姿も。


05:30 もう少し前の集団に追いつこうとペースアップ。


05:35 五反田
ブルベでここを通るのはやはり新鮮。高輪台への坂を登ってゆきます。


05:58 新橋 職場の近く。


05:59 銀座 通勤や、お昼休みに出歩く、いつもの見慣れた風景ですが、今は自分のいでたち(ブルベ装備)が、いつものスーツ姿とはあまりに違いすぎます。

そして道がとても空いてる。


06:01 銀座・和光前


06:04 集団のひとつに追いつきました。
しばらくはここのペースで進むことにしましょうか。


06:07 ブルベ集団が銀座中央通りをゆく。


06:08 日本橋
ここで記念撮影してゆく輩も見受けられました。
しかし、今回のブルベの最大の「見どころ」は実は、ここまでだったのではないでしょうか。
(あとはひたすら、何百キロもの関東郊外の平たん路。ローラーやってるみたいなものだった、との感想もちらほら)
 


06:23 隅田川
とはいえ、ここから先はふだんあまり縁のない場所。沿線の景色も眺めながら、ゆくことにしましょう。


06:31 墨田区
そうはいうものの、この後に通過した船橋とは、よく考えてみると祖母の法事なので何年かにわたって来たことのある場所だったりします。千葉・房総半島はブルベで走ったこともあるし。


07:44 千葉・幕張


08:40 袖ヶ浦など、だんだん見たことのある風景が出てきました。


9:25 (83.8km PC1=デイリーヤマザキ袖ヶ浦いちょう通り店 09:14着)

ここでちょっと、見回りも兼ねたスタッフ業務的なことも。
コースショートカット、信号無視をしながら走行していた参加者が前方にいたので、PCに着いたところで注意(というか、本来、ぎりアウトですよね)。


09:36 田植えが終わったばかりの水田。意外と新鮮な風景でした。
PC1後のこのあたりから、集団がばらけてきて、前後で走る参加者がぱらぱらと散見される程度に。だんだん600kmらしさが出てきました。


10:13 久留里駅前
思わずシャッターを切りました。ユニークですねえ。


10:30 小湊鉄道線
のどかな房総の田園風景です。
このあたりからソロでしたが、いいペースで刻んでいけてて、前走者に追いつき、パスしてゆきます。


11:51 (140.5km PC2=セブンイレブン勝浦ビーチ店 11:39着)
再び海沿いへ。


座り込んで休んでいる参加者が目立ちますが、私はそんなに疲労はないので、先へ進むことに。


11:57 ここから先は九十九里。こういう景色ばかりか、と思っていましたが、、、。


11:58


13:27 九十九里浜
この先、海岸線なのですが、どこまで行っても海は見えません。

加えて強い向かい風。この区間をソロで進むことの負担感といったら。
巡航30km/hはとても維持できず、20km/h前半に終始します。
向かい風で、まるで坂を登っているかのようです。


16:05 やっと銚子市内へ。ここまでの向かい風で、かなり体力が削られました。
単独走で銚子駅前のPC3へ向かいます。


16:57 (230.8km PC3=サンクス銚子駅前店 16:45着)
日が傾いてきて、距離も200kmを超えており、(今日は疲れたから、もうここらでやめて、楽して特急で帰京しようかな)という思いが強い時は、格好のDNFポイントなのでしょう。

そういう雰囲気をたっぷり漂わせている駅前でしたが、
ここで長めに休憩している間に次々と参加者が到着します。

こちらも、重い腰をあげて、水戸へ向けて再出発です。


17:34 利根川河口
向かい風はおさまってきましたが、一定の疲労があり、ペースはあまり上がりません。
日が暮れてからが長い闘いでした。
北浦からを茨城、水戸方面に向けて北上。

鹿島のバイパス沿いはまだ市街地でしたが、
北浦沿いの県道に入ってからは真っ暗な平たん路で、そこをソロで走っていると、
かなり気分が落ちてゆきます。
当然ペースは低調で、やがて眠気も加わってきて、、、、
と、のろのろ走っていると、後ろからいいペースのグループに抜かれて、ハッとしました。
(お、もしかして知り合い)

暗闇に浮かぶLEDの明かりや蛍光反射板から、フレッシュで組んだPIPIさんがいるのを確認。
このグループについてゆき、ペースアップすることに。

(312.9km PC4=ミニストップ茨城町長岡店 21:57着)

本来、PC5の宇都宮まで走って、駅近くの健康ランドで仮眠するつもりでしたが、追い風の九十九里区間で、その計画がすっかり狂ってしまっていました。
手前の水戸市内の健康ランド(御老公の湯)に一行、立ち寄ります。

PIPIさんの姿が見えないので、どうしたのかと思っていると、
電動アルテグラの電源がもたないのでここでDNF、とのこと。
意外な落とし穴がありました。

そこでこの先、Yさんと進むことにして、午前1時まで仮眠して出発する約束をしました。
が、Yさんは1時を過ぎてもロビーには現れません(汗)。
健康ランドの玄関前には、参加者のバイクが目につくだけで10台以上並んでました。
ぱらっ、と一時は小雨も。

しばらく待っても出てこないので、仕方なく再びソロで進むことに。
(あとで聞いたのですが、Yさんは単なる寝坊。Yさんはリスタートしましたが、前回同様、ここでDNFした参加者もいたよう。関東エリアで交通の便がいいこともあり、こうしたDNFの「罠」がこのコースには随所にあります)。


さあ、未明の茂木越え。
(こんなところにサーキットをつくるHさんも物好きねえ)と思いたくなるぐらい、何もなくて真っ暗なアップダウン区間へ。


ところが、この大事なところへきて、懸念していた事態が。
ガーミンedge800のフリーズです。

暗闇の山間地、しかも県道区間、となれば、GPSが頼りになるはずですが、
edge800はその期待を再び裏切りました。
ルートを分割して入れておいても、トータルで300km近くなれば、やはりフリーズしてしまうのです。走りながら再起動を試みますが、何度やってもやはり、ダメです。

先回のフレッシュの時にもこの事態は起きていましたが、この600kmまで猶予をみていました。
が、やはりもうこのedge800をブルベで使うことはできません。そう結論がはっきりと出ました。
(ブルベ向きと評判がいい同じガーミンのetrex30に買い替えよう)
そう決心します。

そうはいえ、まずはこの暗闇を道に迷うことなく走り抜けなくてはなりません。
ヘルメットライトをつけ、キューシートでルートを確認してから、走ります。

幸い、宇都宮方面への道路標示が随所にあるので、救われました。


20日03:42 茨城→栃木(茂木町)県境

一度だけ、下りでスピードが乗ってきた場所で、眠気から、つい、うとっ、としてしまい、左側のガードレールにハンドルが接触!青い火花が見えました。

とっさに両脚をクリートからいっぺんに抜いて、トップチューブを股ではさみながら左右の足で地面をすりながらバイクを安定させ、転倒を防いだ、、、という動作を、ほんの1~2秒の間に行えるなんて、自分も進歩したなあ、と後になって思い返して、感心したり呆れたり。


こうやって眠気と闘いながら、なんとかソロで突破し、そうこうしているうちにだんだん夜が明けてきました。


06:23 (385.8km PC5=ファミリーマート宇都宮大曽店 05:41着)

ここにきて、以前、曽我梅林で一緒に走ったIさんの姿が。
ここから一緒に走ることにしました。600kmブルベでは後半、こういう「連れ」の方がいると心強い限りです。
さあ、この先は群馬県へ。


07:10


07:56 なんだろう、とカメラを向けましたが、ゴルフ場のようです。
夜が明けてくると、またペースが戻ってきていて、登りもどんどんいけます。
いつの間にか、私を交えて3台のグループが形成されていました。
結局、この3台でゴールまでゆくことになります。


10:47 (470.8km PC6=セブンイレブン伊勢崎波志江東店 10:44着)
ここまでくれば、この先の南下コースは「知った道」。
残りの距離も200kmを切っており、がぜん、疲労を上回って、気分がよくなってきます♪



13:05 本庄を通り、埼玉県まで戻ってきました。
あとはいつものブルベコースの逆進です。
(ところが、これがまた坂がきつい。終盤に坂が続く、不思議なコース設定になっています)
PC以外のコンビニで2回ほど、飲料補給したり。


(551.9km PC7=セブンイレブン青梅畑中3丁目店 16:18着)
残り50kmを切り、もう走り切った感が漂い、いい感じです。貯金も十分。
あとはゴールに転がり込むだけ。


17:56 日野市
多摩都市モノレールの高架、見慣れた光景に安ど感。
600kmを走破してきました。もうすぐゴール。


18:17 多摩市・連光寺坂
と思ったら、最後にこれ。
連光寺坂は坂であることには変わりありません。

そして、最後は夕暮れ時の府中街道の渋滞をかきわけながら、武蔵中原に無事帰還です。
ゴール(601.6km セブンイレブン川崎武蔵中原店 19:14着)

<markun 走行記録集>

  
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「ブルベはフランス語で『認定』を意味します。ブルベには様々なものがありますが、オダックス・ジャパン(AJ)が統括する日本でのブルベはBRMといいます。BRMは規定の距離を規定の条件で完走すると認定される長距離サイクリングです」

「同じ年に200km、300km、400km、600kmを認定された人はシューペル・ランドヌール (SR。英語ではスーパーランドナー)として讃えられます」

「BRMの最高峰として位置づけられているのが4年に1度、ACP(オダックス・クラブ・パリジャン) が開催するパリ~ブレスト~パリ ランドヌール(PBP)=1200km」

いずれもAudaxJapan(オダックスジャパン)HPより