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次に向けて

「ブルベ記」第55話

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このあいだのブルベ(BRM528西東京300km富士)を振り返るとともに、

次に向けて、ちょっと真面目に考察してみる。




【右膝外側の痛みについて】



BRM514青葉600km鳥坂峠から連続DNFの原因となったのが、

右膝外側の靭帯付近の痛み。

いずれも80km~130km付近、長い登り坂を越えたあたりで症状が出ている。


症状から、明らかに腸脛靭帯炎(いわゆるランナー膝)と思われるが、
今回も3日目で痛みは消えた。


前回の時もそうだったが、

痛みが出ても早めに走行をやめれば、軽症で済むようだ。


もし走り続ければ、いずれ痛みが激化してこげなくなるし、痛みが引くのも1週間以上かかる。

BRM423青葉400km御坂みちの完走後に、それを経験してしまった。

それは避けたい。だから、今回は早めにDNFした。



さて今後どうするか?


完治に数ヶ月かかるとの情報もあるが、

再発防止のためには、そもそもの原因を知っておくことも必要だ。


走行中に疲労してくると、ペダルを踏み降ろした際、右膝の位置が右側に数センチの幅でぶれるのは、なんとなく気づいていた。それがなぜ起きるのか。


自分は、ふだん自然に立ってみたとき、右足がちょっと外側に開く。

それが、ペダルのビンディングに靴を固定するときは、両足平行に矯正する形になるが、

意識してペダルを回しているときはぶれていない右膝の位置が、

疲れなどで意識が薄れてくると、踏み降ろした時に、膝のあたりだけが不意に右側に出てしまう。

この繰り返しで、膝が左右にぐらぐらと繰り返し揺れている状態になり、膝に過度の負担がかかる、とみた。


※追記 上記の右足の開きに加え、若干のO脚であることも原因に絡んでいるかもしれない。

なので対策として、右ペダルのクリートを若干開き気味にセッティングしようと考えている。

靴のつま先の外側の中敷をかさ上げする(あるいはクリートウェッジ、または外側のクリートのボルトにワッシャーをかませる)方法もあるらしい。いくつかの方法を試してみようと思う。


※追記  逆につま先が内向きになるようにセットしたら、ペダリングの時に膝は外側へ逃げなくなった。

      サドルの高さも見直してみた。結論からいうと、いままでは低すぎた、ということ。





【濡れ対策】



今回から思い切って、自家製コマ図ボックスを廃止した。


理由は、

これまで3回のブルベでコマ図ボックスを使ってみて、なのだが、


距離に比例して、

・コマ図の作成に手間がかかり、

・ロール紙の重さで回しにくくなる、

・それを無理して回していると、ダイヤル部分が空転する不具合を起こしやすくなること、


など。



そこで今回初めて、

キューシートを登山用のウォータープルーフマップケース(sea to summit製)に入れて使ってみた。


これまで、この防水地図ケースには、ルートラボからコースの間違いやすい箇所を何カ所かピックアップして縮小カラーコピーしたコピー紙を入れ、

コマ図ボックスは、ケースの右端にベルクロテープで載せていた。


だが、このピックアップした箇所の地図については、実際にはすでにピックアップした段階で頭の中に内容が入ってしまっていて、走行中に見直すことはほとんどなく、道に迷ったこともなかった。

で、本来のキューシートに入れ替えてみてだが、

字が小さめだが、コースを間違うことはなく、コース全体の一覧性もあって分かりやすい。

(「右・左折」「直進」は、さすがに黒文字では判読しにくく、文字の色を赤・青・緑、と自分なりに変えてみたが)


難点は、

次の地点を確認しようと走行中の瞬時にキューシートに目線を落とした時、

表が細かいので、

どこを見ればよいか分からなくなることがある点。


ただ、

この対策もなんとなく浮かんでおり、

例えば、一定の段落数ごとに水平に太い線を引いて区分し、表を見やすくしておくこと、など。


それから、

豪雨では、地図ケース表面を覆う雨粒をいちいち手で払わなくては字が読めないのは、これはまあ仕方なかったが。



それより、


実は、副産物として大きな収穫になったのは、

この厚めのビニール製の防水ケースの中にワイヤレスサイコンを入れることを思いつき、

雨天でもサイコンの完全防水を達成できた!!ことだった。

(あの、サランラップで包むという方法が、どうも頼りなかったので)


ワイヤレスなので、ハンドル付近のどこにサイコン本体があろうが、センサーは働くし、

防水ケースは透明なので、サイコンの数値もちゃんと読み取れる。

ケースはビニール製だから、入れたままサイコンの裏のメニューボタンも押せる。



ともかく、

100均で作ったコマ図ボックスは、こういう経緯から、ゴミ箱行き、となったのでした。




オートバイで使っていた小型タンクバッグ(ドカティ)の転用も有効だった。


allez!! allez!!  「ブルベ記」

シャンプーハットでバッグの上半分を覆い、

さらに上記のキューシートをいれた防水シートを上から載せても、

下からの跳ね上げがあるのか、バッグの側面は結果的には湿っていた。


が、


内側は防水加工の繊維らしく、全然ぬれていなかった。

さすが、オートバイのタンクバッグ。

小型とはいえ、容量は大きいし、

あの豪雨でも、今度は財布も携帯もラジオも、すべて問題なし、でした。


そしてオルトリーブのサドルバッグLも、

中身はぬれずに今回も問題なし。

完全防水、さすがです。




【雨天時の眠気対策は】



たとえ300kmであっても、

夜スタートであれば、事前に寝だめしていなければ、

明け方に眠くなるのは人間の生理として当然のことだ。

これが400km、600kmでも、睡魔との闘いは不可避になる。


眠くなったらどうするか?


今回は午前3時ごろ、前夜の寝不足からか、御殿場付近でかなり眠くなった。

で、いわゆる「疲労困憊」状態(=ブルベの場合、一刻も早く休憩地点にたどり着きたい気持ち)になった。


ただ、眠気覚ましの飲料を持参していたが、

なぜか飲用する気にならなかった。

コース前半で無理に体を覚醒させても、

あとでリバウンドがあるのでは、という不安心理からだ。


それよりも、

先頭組を走っていて時間的にだいぶ余裕があったので、

仮眠などでいったん休んだほうがいい、と思った。


だが、


雨で、適度に休む場所が途中で見つけられなかった。

結局、そのまま沼津まで下り、膝痛からDNFしたわけだが、

雨が当たらない沼津駅前のアーケード街では、座ったり横になったりできる場所はなかった。


かろうじて駅前通りのコンビニ(ローソン)前の歩道のアーケード下で、新聞を買って敷き、

防災シート(あの銀色の)をかぶって座り、明け方の寒さをしのいだが、

巡回中に通りかかったパトカーに「観察」されたりして、やはり居心地は悪かった。


雨さえふっていなければ、もう少しいいロケーションがあったのかもしれない。

雨天となれば、ホテルにでもチェックインしなければ、ゆっくり休めなかったのだろう。

(今回は結局、沼津→世田谷の輪行で一息ついたわけだが^^;)


雨天時の一時仮眠の場所について、なかなかいい対策は思いつかない。

1人用テントまで持参するわけにはいかないし。


どうしても休みたい、となれば、やはり宿泊施設に飛び込むしかないのだろう。




【雨天走行後の片付け】



これが結構やっかいです。


今年から始めたブルベはいまのところ、出走4回のうち、雨天が2度(50%!)

しかも2度とも長時間の雨だった。



で、帰宅後に洗濯するのは、

・せっかく防水スプレーをかけたばかりのノースフェイスのゴアテックスなど衣類

・反射板ベスト

・グローブ


さらにシューズの乾燥。

シューズカバーも、ブラッシングして乾燥へ。強力ビニールテープで補修も(若干破けたりしているので)。


サドルバッグも外側がタイヤからの泥はねで汚れているのでブラッシング。


これらの作業に時間をとられていて、一晩バイクをほっておいたら、

チェーンに錆が出ていた。

帰宅後にとりあえずでもオイルをかけておかないといけなかった。



それと、いつもの作業だが、

何本もあるエネループの充電も。




【次のブルベ】


エントリー済なのは、

BRM604(→611)千葉600km茂木


山岳ブルベではないが、もちろん登りはあるし、距離は600km。

たぶん膝の完治を考慮すれば、出走は無理、と考えるのが普通だろう。




- 2011年 ブルベ戦績表 -


  BRM416西東京200km山中湖 【完走】

  BRM423青葉400km御坂みち 【完走】

  BRM514青葉600km鳥坂峠   【DNF】

  BRM528西東京300km富士   【DNF】

★BRM604(→611)千葉600km茂木←???

  PBP2011 【参加せず】 (→夏の三浦半島=ひとりサイクリングキャンプへ)

  BRM1009埼玉400km       ←???

(★はエントリー済み)



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