数年前のお話です。



夫の会社のゴタゴタが片付いてからコロナ禍までは、仕事の都合もあり夫と私そして末娘とで都会のはじっこにあるまあまあの賃貸マンション2LDKに住んで家賃を3人で出し合っていました。


イメージですニコニコ



私達の住まいから夫の実家までは新幹線を使わないと行けないところ。

お寺もお墓も実家と同じ市にあります。




義母の戒名料で困ったことになってしまいました。

ご住職のご厚意の、50万円で「院٠大姉」案を無視するかのように、若坊さんは親族に借りてでも又は銀行でローンを組んででもとにかく一括で「院⋅大姉」戒名料100万円を支払え、と。

どっちの話を信じりゃいいのよむかつき

ご住職は地域の民生委員。
我が家の事情なんて知らないのでしょうか?耳に入らないはずないです。
知ってても若坊さん(ご住職息子)には知らせないのでしょうか?

その頃はお金を私達夫婦に貸してくれるまともなところは無かったんです。
法的に、という事情もあったし。

ご住職が若坊さんに押され気味の様だったので100万円なんて用意できない、と夫と義姉がお寺に伺いお話したところ……。

「住んでる所は随分と豪華なマンションですよね?それなのに戒名料は出せないと?」
と若坊さんが言ったそうです。
余談ですが、若坊さんはうちの子供達と同年代。

夫は若坊さんの話にあまりにも呆れてしまい、言葉が出なかったらしいです。
それでも義姉が「な、なんてことを不安…。この子達は慎ましやかに暮らしてるだけです。」と、やっと言ったそうです。

若坊さんは、きっとネットで住所を検索したのでしょうね。
私達の住んでいた都会のマンションをマップで見たのでしょうね。

お坊さんがそこまでするか?
そこまで言うか?
聖職者とちがうんか?
3人で家賃を払ってるなんて知らないだろ?
年取ったら田舎ではまともな仕事が見つからないのよ。
都会で地道に働くしかないのよ。
しかも会社を潰しててさ。
整理は付いたものの、地元じゃ針のむしろよ。


コロナ禍の最中ということもあって、義母が亡くなってからお葬式までは数日間がありました。
その間に工面した50万円だけはお渡ししました。

いざお葬式。
祭壇には「院٠大姉」の付いた戒名が置かれていました。
これで義父母揃って同じステージに行けるのだとご住職のご厚意に感謝でした。

お葬式ですが、以前はご住職お一人で執り行ってくださったのが義父の時の数年前からご住職と若坊さんお二人揃ってになりました。
その時は目も合わさないシャイな若坊さんだなと思っていましたが、この時も一度も全く参列者の方は見ませんでしたね。


いよいよお式が始まりました。
ご住職の聞き慣れた年季のはいった艶のある声のお経で。


つづく……