荒い息と、汗ばんだ身体のまま、どう切り抜けようか必死に考えた。

そんな私を、Tさんは、じっと見たままだった。

「ごめんなさい。」

どうせ、私の魂胆なんて全て見通されているはず。

だったら、素直に謝った方がいい。

そう、私は考えた。

「これで最後だ。絶対裏切るな。」

何も答えない私に服を着せて、自分も服を着た。

「希が待ってるだろう。」

そう言い、ホテルを後にした。