Tさんのマンションの近くまで来たけれど、それ以上足が進まない。
マンションへ行ったら、もう帰れないかもしれない。
このまま、逃げようか・・・
考えているうちに、Tさんから電話が来た。
近くに居る事を告げると、近くにあるファミレスで話す事になった。
Tさんは、もう着いていた。
向かい合って座っていても、話すことも、顔を上げる事も出来ない。
ただ、Tさんが聞いてくる事に、答えるだけしか出来なかった。
話が進まないうちに、どんどん時間だけが過ぎて行った。
「もう、私にも、生まれてくる子供にも、関わらないで下さい。」
精一杯の言葉だった。
Tさんは、しばらく黙っていた。
「認知と、養育費の支払いをしたい。定期的に面会もしたい。」
そう言った。
認知も養育費も、してもらったら、子供はTさんの子供だと認める事になってしまう。
もちろん、面会もさせたくない。
私の望みは、ただ、もう関わって欲しくないだけ。
そう何度も言っても、Tさんは、条件を変えようとはしない。
結論が出ないまま、父から電話が来た。
心配した父が、近くまで来ていた。
2人だけでは、結論が出ないので、次回は弁護士を交えて会う事になった。