その夜、私は、仕事から帰って来たK君の顔が見れなかった。
ベットに入り、キスされて、ハッとした。
身体中、Tさんにつけられたキスマークで一杯で、服を脱がせられる訳にはいかない。
だけれど、とても、拒否出来る雰囲気ではなかった。
私は、部屋の明かりを全て消してもらい、暗闇の中で、K君に抱かれた。
K君がイッた後、すぐに服を着ようとした私に不信感を抱いたK君が、止める間も無く明かりを点けた。
明かりの中で、明らかになった私の罪。
K君はしばらく何も言わないまま、私を見つめていた。
そして、唸り声を上げながら、私を殴った。
「あいつに抱かれたのか?」
そう言いながら。
私に背を向け、座っているK君に、私は、別れて欲しいと、告げた。
「別れる事は出来ない。あいつには渡せない。だけど、お前を許せない。」
K君は泣いていた。
私は服を着た。
指輪を外し、テーブルに置いた。
そして、K君の部屋を出た。
K君は、追いかけては来なかった。
K君の部屋を出た私に一台の車が近寄って来た。
Tさんだった。
「あいつにお前は無理だ。お前もあいつじゃ無理だろ。」
そう言いながら、助手席のドアを開けた。
私は黙って乗り込もうとした。
その瞬間、後ろから手を引かれ、振り返ったらK君が居た。
「あんたには渡せない。」
そう言いながら、私の手を引っ張り、部屋に戻って行こうとした。
後ろからTさんの声が聞こえた。
「そいつは俺なしじゃ生きて行けない身体だ。俺がそう仕込んだんだから。」
K君の顔が歪んだ。
K君は、部屋に戻った私を、罰を与えるように抱いた。
「あいつにどうやって抱かれた?お前はどう感じたんだ?あいつにイカされたのか?中に出されて感じたのか?」
両手を押さえ込まれて、言葉で弄られ、乱暴に貫かれた。
いつもの優しい抱き方ではなく、ただの雄になったK君が居た。
奥まで激しく突かれ、痛いほどの愛撫。
そして、それに応えるかのように、私は乱れた。
その時、私は、K君との行為で初めてイッた。
そんな私をK君は冷たい目で見下ろしていた。
そして、K君は、私の指に指輪をはめた。