異変に気がついたTさんが、目を覚ました時には、私は、もう話せる状態ではなかった。

口から出てくるのは、呻き声だけ。

Tさんに支えられ、車に乗って病院へ向かった。

そこで、妊娠していた事、流産した事、これから処置に入る事を伝えられた。

処置後、落ち着いた頃に、医師が来た。

流産の原因は、やはり暴力を受けた為だった。

膣内にも、無理やり入れられた為の傷があったらしい。

顔にも殴られた傷があった為、女性センターへの一時保護入所をすすめられた。

私の身体の傷の原因がはっきりしなかったので、Tさんは私との面会が許されず一度自宅に帰されたとの事だった。

少し考えてから返事をする事を、医師に伝えた。

Tさんの事よりも、妊娠していた事実に驚いた。

憎い男の子供、でも、私の子供、結局は生まれなかったけれど。

Tさんは、私を憎み、殴り、蹴り、そして、自分の子供を殺した。

これでよかったんだ、と思う気持ちと、また、あの男に大切なものを奪われたんだ、という気持ちが入り混じり、なんとも言えない気持ちになった。