朝になり、会社の最寄り駅で車を降ろされた。

「後で。」

そういい、Tさんは会社へ向かった。

昨日のスーツのまま、こんな気持ちのまま、会社に向かう気持ちにはなれなかった。

会社に欠勤の連絡をして、そのまま自宅に戻った。

帰ってすぐ、シャワーを浴びた。

何度も、何度も身体を洗っても昨日の過ちは拭えない。

罪は消えない。

ベットに入っても眠れない。

携帯にも、自宅にもTさんから着信があったが、到底出る気にはならなかった。

午後になり、同期の人から電話があり、出たところ、すぐTさんに代わってしまった。

「どうして来ない?」

どうしても話せなかった。

恐怖感が甦ってそのまま、切ってしまった。

すぐ、同期の人から、メールがきた。

私の自宅に電話をして繋がったらすぐ代わって欲しい、理由は聞かないで欲しい。

そう言われて電話した事。

そして、尋常じゃないTさんの様子。

もう会社には行けない、そう思った。