日経平均株価予想レンジ(1万3900~1万4100円)
昨日終値1万4228円
市場は非常に冷静で思った以上にコーシャス(用心深い)でありました。
NYダウが史上最高値を更新し、また円相場が1ドル98円台後半となっていた
ことから上値試しとなると考えていたのですが、豈測らんや昨日は下値レンジと
して設定した1万4300円をも早々に割り込んでしまう展開でした。
寄り付き前こそ主力輸出株および寄与度の高い銘柄などは買い優勢となり、また
外国証券会社の注文状況も370万株の買い越しとなり、オープニングから買いが
先行したものの、上げ幅は非常に限定的。
9:42に34円高となった後は、ECB理事会の結果及び第3四半期の米GDPの
発表を見極めたいとの動きから、手控えムードが大きく拡がりプラスでの推移の
時間は短く下落に転じてしまいました。個人投資家からは業績の良かった企業に
対する買い意欲が見られるものの、相場を下支えするまでの影響を及ぼすことは
出来ずじまい。
その後も先物市場に売りが入り、それに対しての裁定売りも入ってくるなど、買い
優勢とはついぞならず、売り一巡後に一旦は上昇をしましたが、それも昨日設定
した下限レンジ1万4300円どまり。その後は終始ECB理事会や米GDPの結果
待ちの意識が強いまま、引けにかけて値を切り下げての終了となっています。
結局昨日の終値は108円安の1万4228円、売買高・22億5409万株、売買代金・
1兆6951億円。
さて、そのECB会合の結果ですが、前日までの「据え置き観測」を見事に裏切る
形で政策金利をこれまでの0.5%から0.25%へ引き下げました。金利を引き下げた
背景にはユーロ圏のインフレ率が4年ぶりの低水準の0.7%となったことで、
ECBが物価安定の目安としている2%よりはるかに低い水準であったことが
あげられています。また失業率も1999年のユーロ導入以降で最悪の水準で
ドラギ総裁も決定後の記者会見で「長期にわたって低インフレに直面する
可能性がある」とし、また「政策金利の更なる引き下げも可能である」と
警戒感を強めています。
政策金利の引き下げを温存し、金利の引き下げをちらつかせながら市場心理
をコントロールしていくと考えていたのですが、見事に裏切られた形です。
「政策金利の更なる引き下げも可能」としていることから、ECBによる次の
一手が何になるのかいまの所わかりませんが、円安に支えられ、また最近では
停滞感が強まっている日本株式市場にはいい話ではありません。
また第3四半期の米GDPは市場予想を上回る2.8%となりましたが、内容的に
個人消費支出と民間設備投資が大幅に低下していることから緩和縮小の先送り
される可能性がより高まったと思います。ただ、米国株式市場は前日の史上
最高値更新や本日発表の失業率を控え、利益確定の動きが活発化し大きく値を
下げています。
本日はNYダウが大きく下落をしていること、円高になっていることから大きな
向かい風となっています。市場は冒頭で申し上げた通り、非常にコーシャスです。
追い風よりも向かい風に乗りやすいと考えられ、当然下値試しの展開となる
でしょう。これまで三角保合いでのレジスタンスとサポートラインの間隔が狭まる
なか、サポートラインがブレークされないか気がかりとなります。
<本日の相場格言>
不利運の時、見切り大事なり
<本日の易経>
つちのえ とら = じり貧
昨日の御告げの「目をつむって買う」。昨日目をつむって買っていたら大変な
事になっていました。よって昨日は「×」とします。
(易経通算成績表41勝35敗16引き分け)
★□本日の経済指標□★
日本時間不明 中国10月貿易収支(242.5億ドル黒字)
日本時間08:50 日本、対外及び対内証券売買契約等の状況
日本時間18:30 英9月貿易収支(92億ポンドの赤字)
日本時間22:30 米10月非農業部門雇用者数(+12.5万人)
日本時間22:30 米10月民間部門雇用者数(+13万人)
日本時間22:30 米10月失業率(7.3%)
日本時間22:30 米10月個人所得(0.3%)
日本時間22:30 米9月個人消費支出(0.2%)
日本時間22:30 米9月コアPCEデフレーター(0.1%)
日本時間23:55 米11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(74.2)
11月9日
日本時間10:30 中国10月消費者物価指数(前年比+3.3%)
日本時間10:30 中国10月生産者物価指数(前年比-1.4%)
日本時間14:30 中国10月鉱工業生産(前年比+10.10%)
日本時間14:30 中国10月小売売上高(前年比+13.4%)
日本時間14:30 中国固定資産投資(年初来・前年比+20.2%)
*カッコ内は全てマーケット予想
★☆イベント☆★
日本時間23:00 メルシュECB理事講演
日本時間26:00 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
日本時間26:15 バローゾ欧州委員長講演
日本時間29:30 バーナンキFRB議長、サマーズ元財務長官講演
11月9~12日 中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議

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