(昨日終値1万2445円、シカゴ日経平均先物 1万2940円)
新たなイベントが起きたわけではありませんが、資金の逆流が始まっており、
その動きが止まらない中、昨日は底固めの動きではなく底値試しの動きと
なり、今年二番目の大きな下落記録を更新しました。
寄り付き前は前日の米国株の下落、そして為替が円高となったために下落を
して開始されることが予想される中、いつも通り主力輸出企業や寄与度の
高い銘柄への売り注文が優勢となりました。外国証券会社の注文状況も売りが
2250万株に対して買いが1640万株と売り越しとなり、今月に入って一番の
売り越し状況となっていました。
寄り付きは前日終値比251円安となり、一瞬寄り付きよりプラスになりました
が押し上げることは全くできず、全面安となりそのまま右肩下がりの動きと
なりました。オプションのSQ(特別清算指数)算出に絡んだ売りもあり、SQ値
に関しては1万3000円を中心にしたものではなく、1万2750円を目指す
動きに。
ドル円が引っ張ったのかそれとも日経平均の下げが引っ張ったのかはわかりま
せんが、双方が抱き合いながら下落をし、まさに「負のスパイラル」の展開の中、
ロングオンリーの海外投資家の売りほどきも報告されており、1万2500円を
割り込む場面もありました。
その後、積みあがっていた先物ポジションのロングが解消されたとの話も入り、
一時は大幅反発をして1万2700円まで戻る場面もありましたが、この上昇
で為替市場を落ち着かせることは出来ず、この円高が反発した日経平均を下方向
へ再び引っ張ることになりました。
大引けにかけて1万2500円をキープできるか否かがポイントかと思われ
ましたが大引け5分前に割り込み、結局は前日比843円安の12445円で
終了。売買高は32億6458万株、また売買代金は2兆6935億円と報告
されています。
先日の日銀のゼロ回答に端を発した今回の下落で、昨日の終値は日銀が量的
質的金融緩和を発動する直前の4月3日以来の水準となり、完全にリセット
をされた形となっています。ただ昨日の下げは本日のSQ値に絡んだ
売りもあったため、この売り材料が抜けてくる本日は少し違うと思われます。
また、海外とくにNYダウが大きく反発し1万5000ドルを回復している
ことや、為替が95円台半ばまで上昇をしているなど、本日は追い風が吹いて
ゐて大幅高となります。戻り高値で1万3000円を越えてくるのかがポイント
でしょうか。
参議院選挙を控えて政府自民党が株安・円高をこのまま放っておくはずはなく、
また今後の中央銀行の政策を考えると、この円高で円高トレンドへ回帰した
とは考えられません。そもそも金融政策を施した後の効果が実体経済に現れる
には6か月ぐらいかかるものです。あまりにも早急なご利益を追うむきが
多すぎるが為にアベノミックスが崩壊し、株価は下落し続けるという印象づけ
をする論調が見えますが、これには惑わされないようにしないといけません。
<テクニカルの視点>
6月7日に付けた直近の安値を下回り、また一目均衡表の雲を下抜けしてしまい
チャート的にはまだまだ下値狙いがあってもおかしくありません。
一方で25日移動平均線との乖離率は2年3か月振りのマイナス10%台と
なっています。二桁に突入した次の営業日には反発する傾向があります。

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