日経平均株価予想レンジ(1万4600~1万4850円)
(昨日終値1万4483円、シカゴ日経平均先物 1万4800円)
見ての通りの惨状です。売りが売りを呼びパニック状態となり、市場は
4桁の大幅安。これほどまでに大きく下落をしたのは2000年に起こった
ITバブルの崩壊時から13年ぶりのことです。
昨日はそろそろ休憩があっても良いと言いましたが、休憩どころではありません
でした。
バーナンキFRB議長の発言により米株式市場が下落をましたが、為替は
アジア時間帯でも103円台に乗せていたことで、輸出企業を中心に買いが先行し、
昨日も上値を確かめる展開が予想される中、海外証券の注文も売りが1770万株
買いが2060万株と買い越しとなっていました。買い注文は一週間ぶりの
2000万株の大台を突破でした。
円安を背景にした上値の試しの勢いは強く、開始約一時間後には上げ幅は300円を
超え、5年5か月振りとなる1万5900円を回復。輸出関連株のほか、景気に敏感な
業種の鉄鋼・海運等が高い一方で、金利上昇の影響を受けている不動産株は軟調。
円安を背景として上昇した株式市場ですが、円安から円高方向へ転換したことや、中国の5月HSBC製造業PMIが7か月振りに景気の拡大を示す50を割り込み、中国経済の停滞が示されたことをきっかけに資金は急激にリスク・オフとなり、日経平均株価は急落しはじめました。この急落で相場の下落リスクが意識され1万4000円のプットオプション(売る権利)がまとまった量買われたとも伝わっています。また為替もリスク回避の動きが鮮明となったことや、ポジションの巻き返しなどから円の需要が高まり103円のサポートラインを割り込むと、一気に円高方向へ向かい、これといったコレクションもないまま午後はずっと円高方向への一方的な動きとなりました。
円安に支えられていた株式市場が、その支えをなくしてしまったことから、その後も売り一色。個人は追証を気にし、他の投資家からはリスク管理からの売りが先物を含めて入り下落に歯止めがかからなくなり、そのまま終了となりました。結局終値は前日比1143円安の1万4483円、売買高は76億5514万株、売買代金は5兆8376億円と双方とも過去最高となっています。
昨日の下げに対して色々悲観的な見方が出てくるかもしれませんが、もともとゴールデンウィークが明けから3週間で1948円上昇していたこと自体がおかしかったわけで、いくら13年ぶりの下落といってもこれをもって悲観的になることは全くないと思います。急落は急落ですが、納得がいく急落と言えます。
さて本日。為替の動きは円安方向に戻っており、また米国株が小幅反落ですんだこと、また昨日の下落はいかにover doneであることなどから、昨日終値からは窓を開けて高値で始まることが予想されます。ただし開始の上げは昨日の反動のあげの要素が大きいことが考えられ、1万5千円オーバーになるには材料が必要であると思われます。
<テクニカルの視点>
ローソク足は「陰線つつみ足」を示し、これまでしっかりとしたサポート・ラインとなっていた5日移動平均線を割り込み、パラボリック・MACDが陰転となるなどトレンドの変化を示唆するものですが、1日だけの動きであるのでトレンドが大転換したとは断言できないのが事実です。
下値メドとしては25日移動平均線の1万4247円、それを割り込んでからは
節目に当たる1万4000円が意識されると考えられます。
上値メドは1万4846円、その上としてはケルトナーチャンネルとボリンジャーバンドの+1σが重なる1万5100円となります。
ランキングへのクリックをどうぞよろしくお願いします
人気ブログランキングへ
