風雲急を告げるキプロス問題 | 相場伯爵のブログ

相場伯爵のブログ

ブログの説明を入力します。

昨日の世界の株式市場


NYダウ 90.24 NASDAQ -31.59 英 -40.17 仏 -54.71

独 -69.05 伊 79.99 西 -65.10


ECBがキプロスに対する緊急流動性の供給を25日までと区切り、

また弱い欧州経済指標を受けて、欧州株が総崩れ。

米国の経済指標は経済の好調さを裏付けるものでしたが、

欧州の弱い株式価格、及び悪かった企業業績を背景に下落しての

終了となっています。


~欧州~

中国HSBC製造業PMI51.7と市場予想を上回り、

世界的経済回復を示唆しましたが、昨日は株式市場には全く影響なし。

それよりも、緊急流動性供給を当面の間継続するとしていたECBが、

25日に預金課税の代替え案を出さなければ供給を止めるとの

強硬姿勢を発表したために、欧州株は軒並み下落。

昨日発表された、独・仏の製造業及びサービス業PMIが市場予想に

届かず、必然的にユーロ圏の製造業とサービス業のPMIは予想を

下回ったことも、下落幅の拡大を後押ししました。


キプロス中銀総裁は「キプロス支援策は25日までに決まると期待

とするものの、代替え案には言及せず。キプロスの与党幹部は

「キプロス各党指導者は基金の設立で意見が一致した」と発表しました。しかし、この「基金」が年金基金や教会からの寄付などを使って作るというもの。


ECB58億ユーロの金額をビタ一文引き下げる姿勢はみせておらず、

また基金にそれだけの金額が集まるのかは大いに疑問が残るものです。

キプロス中銀総裁は「2つの法案を検討中」としていますが、今のところ

正直言ってほとんどアウトの状態です。


先日キプロスにはギリシャのような資源の話がないと書きましたが、

私の不勉強でした。申し訳ございません。

2011年末にアメリカの掘削会社ノーブル・エナジー社が

天然ガス田を発見しておりました。その量は58兆立方フィート

と発表しています。銀行課税ではなく、このガス田を担保とするような

事を考えてロシアに提案しているようですが、ガス田は

キプロス本島から160㎞離れているばかりか、本格採掘にも

入っていない状態です。プロジェクトの費用は70150

ユーロかかるとされており、これはキプロスのGDPに匹敵する

金額です。またトルコとの領有権問題も発生している地域で、

問題は複雑です。

経済規模が小さい故ほかの国への見せしめとしたかったのか?

どうして25日と区切ったのかは謎です。


昨日の欧州でよかったのはスペイン・フランスの国債入札が

好調で、借入利回りも低くなったことぐらいでしょうか


~米国~

昨日発表された中古住宅販売件数は498万件とほぼ予想通りと

でした。また新規失業保険申請件数は33.6万件と、こちらは予想

を下回り、米国経済は好調さを維持していることが示されています。

本来ならばもう一段高の期待が高まるところですが、

昨日はオラクル社の業績が予想を下回ったことや、とりわけキプロス

問題にひっぱられ$90の下落となりました。一時120ドル近い下落

でしたから、これでもまぁよしとするしかありません。

強気な人にとっては、この環境下では2ケタ下落は問題なしです。

バーナンキFRB議長もFOMC後にキプロス問題に言及していません

からこちらも、安心材料でしょうか。

ランキングへのクリックをよろしくお願いします
金融・投資(全般) ブログランキングへ