昨日の世界の株式市場
NYダウ +2.77 NASDAQ -10.55 英 +6.99 仏 +3.70
独 -18.17 伊 -68.00 西 -22.10
前日クローズからほぼ動かず。
~欧州~
これまで欧州株の上昇を牽引していた米国株が、昨日は利益確定や
高値警戒感から上昇勢いがなかったため、上昇バイアスが
かかりませんでした。
英国の株式は1月の製造業生産指数が前月比-1.5%、前年比でも-3%
と発表され、昨年6月以降最大の下げ幅となったことで、景気減速を
意識させられるもので、本来ならば下落をするところです。しかし、
ある鉱山会社の好決算が発表されたことや、逃避先としての人気は衰えず、前日比プラスで終了しています。
昨日私が注目したイタリアの格下げ後初の短期債の入札ですが、やはり
前回2月の入札と比較しても利回りが上昇。昨年12月以来で
最高となった一方で、応札倍率は1.5倍と前回を上回りました。
応札倍率が高かったのは好感できますが、今週償還される別の国債が
あるため、この資金が回っただけの話との声も聞かれ、不安が残ります。
政治状況が全く落ち着きを見せる気配がなく、
今後ともイタリアの入札状況からは目が離せません。
もう一つ注目したスペインの入札ですが、こちらは借入コストが
低下。問題の南欧諸国が揃って借入コストが上昇すること
は避けられました。
さて、混迷のイタリア政局ですが、民主党のベルサニ氏が
「五つの星運動の一部の要求は受け入れられない」とし
また五つの星運動のほうも
「我々は連立政権に加わらない」と発言をしています。
スタンスはこれまで通りなのでしょうが、再選挙へ向けた風が
強くなっている気が個人的にはします。当然イタリアの政局混迷が
世の中に与えるポジティブ要素はなく、相対的に株価は上昇を
していますが、その強さの脆弱さは払拭できません。
~米国~
この日は手がかりとなる大きな経済指標の発表がなく、
前日までダウは7営業日連続で上昇をしたのを受けて、
高値警戒感の強い中の取引となりました。
ECB理事会メンバーでもあるバイトマン独連銀総裁が
「ユーロ圏の危機は終わっておらず、各国政府は改革を通じて
危機の根源に対処する必要がある」と語ったことが、頭を
重たくしたとする向きもありますが、この認識は新たなものでは
ないので、それだけ昨日は手がかり不足であったことの
証左といえますね。
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