Investment Nuggets -89ページ目

ライブドアの件で

ライブドアの件で未だにしつこく基地外なコメンテーターがいます。デイトレーダーでも間違えないような間違いを弁護士先生がTVで間違えてます。あんなのをTVでやっていいのか?

TVのコメンテーターの意見を鵜呑みにする前に気をつけること:
理論と過去の事しか知らない大学教授より一日中株価を見てるデイトレーダーのほうが株価の意見はあたるし、最近のことは詳しい。
弁護士は法律のみで論じ市場の論理を知らず、MSCBの引受側の基本的意図すら知らない。
③市場関係者はまし。インキュベーター系(堀氏とは言わない)もだめ。
④会社は誰のものかって、欧米や学会ではすでにこの議論も古すぎる。欧米では(corporate governance)すでに会社は「stakeholder」のものというのが大勢。

あと、SBIは借りたんだからすでにフジテレビを空売ってる可能性は高い。経営に口も出さず、金払って借りてどうする?売るしかない。北尾CEOの「男と男の約束」は買収に関するものであって、「空売りしない」という約束ではないはず。契約書見ないとわからないけど。

ちなみに、「ライブドア、ニッポン放送子会社化先送り」報道だって、SBIが現れなくても、あり得た話。焦土作戦の時に「想定内」。ライブドアは狡猾に株式市場を利用して成長してきただけでなく、会計も利用してるのは過去から見てわかる。過去に買収に伴うのれんを一括償却から変更してみせかけの利益を増やしたこともあったはず。

前も紹介しましたが、とりあえず再度板倉氏のHPを見てください。
http://www.yuichiro-itakura.com/

ゲーム業界もM&A主戦場か

M&Aがなにかと話題だが、ゲーム業界も対象になりそう。M&Aで注目されているのは医薬品業界で、アステラスがもうすぐ誕生し、第一製薬、三共のニュースでさらに業界再編が加速している。医薬品は開発に莫大なコストを要することで有名です。

そんな中、業界成長の伸び悩んでいるにもかかわらず、任天堂、ソニー、マイクロソフトのハード各社は次世代機の開発に邁進。次世代機に対応するソフトの開発費は2倍くらいかかるそうで、小さなゲームメーカーは採算悪化が免れないという見方がある。

私はコナミスタジオのパワフルプロ野球シリーズが好きで株主優待もあったので長期で保有してました。しかし、この春コナミは上場子会社3社を吸収。これは松下が上場子会社を合併させたのと同じ様で、背景には次世代機への対策が考えられます。

今週、米Collective社とBackbone Entertainment社も合併を発表したそうです。実際、Backbone社CEOは「次世代機は小さなチームでは開発不可能」と合併の理由を明言している。

M&A期待で弱小ゲームメーカーの長期投資もいいかもしれません。

          PER  PBR  従業員
ユークス(4334)  11倍 2.9倍  101名
イマジニア(4644) 21倍 2.4倍  28名
タイトー(9646)  29倍 0.9倍  1140名
ナムコ(9752)   18倍 1.5倍  2413名
テクモ(9650)   17倍 1.3倍  307名
アトラス(7866)  ---- 0.6倍  291名

業績不振のタカラ傘下のアトラス、PBR低いタイトーあたりでしょうか。ただ、成長性が乏しいのに株価は高い感があります。

それから、これを書いてから思ったのが、すでに経営がかなり変わっているゲーム会社が多いとも・・・。

ソニー株のβ値低下

ソニー株のβ値がかなり低い水準らしいです。これだけ、下方修正をここ数年繰り返せば当然と考えることができるであろうが、反面CEO交代発表後の株価は堅調に推移しているようである。

2年前のソニーショック以降、日本株が買われる時に最も買われるはずであったソニーは買われなくなり、代わりに他の値がさ株やシャープ当たりが買われ、過去3年ベースのβ値は1.0を下回ってるそうです。インデックス運用だけを考えれば、京セラ当たりの方がより日経平均の影響度が大きいので買われるはずですが、それら値嵩の日経平均採用銘柄自体も下方修正していることもあり、最低水準まで下がりきったかもしれないソニーのβ値は反転する可能性もあるでしょう。

いずれにしても、β値が低下ということでソニー株は電力株ほどとは言わないまでも今はディフェンシブ的になっているということになります。

(参考)日経金融新聞 24面

人民元切下げ議論

人民元切り上げ議論が多いが、まれに元安説がある。中国はWTO加盟の際に2006年末に輸入課税の大幅引き下げや輸入制限の完全撤廃を公約済み。2007年にはこれにより中国の輸入が急増するという見方だ。2004年に320億㌦の貿易黒字が2007年に赤字転落する可能性があるのである。

過去の人民元は赤字になると切り下げを繰り返してきた歴史があるという。このシナリオが当てはまると、元安となり円安にも繋がる公算がある。米金利高と2007年にかけての円安を考慮して、年後半に米ドルにも少し投資してみようかと考えたりもする・・・。

優先株欲しい

三井住友FGの2100億円の第六回優先株の割当先が正式に決まったそうです。

配当利回りは年2.95%。昨年の三菱東京FGの配当利回りは2.4%。
引受先の生保は嬉しいだろう。逆ざやを抱える生保にとってこの利回り
かつ、破綻懸念のない現在では最高の投資先です。ましてや、債券
スプレッドがこんなに縮小している現在では。

個人でもこの優先株欲しい人はいくらでもいるでしょ。個人向け国債が過去最高の販売なんだから・・・。

公的年金の外貨建資産積み増し

厚生労働省は公的年金の外貨建て資産運用を積みますらしい。国内債券に偏っている資産構成を見直し、外国債券と外国株式の運用比率を高めて安定運用し、財投への預託金が全額償還される2008年度末の達成を目指すらしい。

国内債券の偏重を修正するのは良いことでしょう。しかし、なぜ外貨建て資産を高めるか、どの程度高めるかが問題。そして、またまた米国債ばかり買うつもりじゃないかと心配。米金利が上昇しており、金利のメリットは享受できるのであろうが、昨日の日経金融によると米国の公的年金等の米国債の運用比率は、昨年比26%も低下しているそうである。

米金利がまだまだ上昇する見通しも結構あるので、それを見込んだことなのだろうか。

それにしても、150兆円の公的年金。数%上げるというけど、国内債券市場にはどのような影響があるのだろうか。

プリヴェの証券買収

プリヴェチューリッヒ企業再生による中堅証券5社の株式取得
は、新しい買収手法だそうです。

基本的には単なる信用取引と言うこともできるようですが、松村
社長曰く「新しいファイナンス手法」だそうです。

プリヴェはグループのプリヴェチューリッヒ証券に一般信用取引
で注文を出し、プリヴェ証券は会員証券に制度信用取引にて注文
を出す。すなわち、日本証券金融が制度信用で融資してくれてい
ることになります。そして、信用買いした証券株を担保にさらに
他の中堅証券を買う。気がつくと、自己資金は2100万円だけしか
使ってなく、取得総額は焼く117億円だそうです。

そして、買収を宣言しておきながら、具体的な買収相手が決まって
いないのも珍しい点のようです。大量保有報告書が出て、買収宣言
後、5社の株価は総じて上昇してますが、最終的に5社とも買収する
とは考えられないため、買収提案の過程において残りの買収断念を
した株は高値で利食うことが可能のようです。

新しい手法というので、また金融工学的な要素かと思えば、ただの
信用取引でした。ただ、5社にターゲットを決めておいて最後に絞る
というのは、それはそれでおもしろいでしょう。市場は買収のニュ
ースには過敏に反応するケースが多いので、市場を出し抜くアイデア
のつもりで考えたのでしょう。結果が楽しみというところか。

ペイオフ解禁と為替相場

ペイオフ解禁後にジャパンマネーが外貨にシフトするかもしれないという議論もあるようですが、どうやらほとんど影響がないと言えそうです。

あと10日程でペイオフ解禁ですが、一部金融機関は預金から他の金融商品へのシフトを期待しているみたいです。ただ、今のところそのような目立った動きはないようです。むしろ、4月からはじまるのではなく、そのような動きがあるとしたら、すでに解禁を待たずして完了してしまっているでしょう。

そもそも、今回解禁になるのは、決済性、流動性が高い資金ですから、必ずしも収益性を第一義的に考えられていないはずです。そうであれば、日本との金利差を理由としたシフトによって為替相場が大きく影響を受けることはないでしょう。

今月末から来月初めにかけても、為替相場は安定した推移に落ち着く可能性も高いでしょう。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050319-00000149-kyodo-bus_all

やっぱり売っていたリーマン

リーマンはライブドアCBの半分をすでに売っていたそうです。
どこかの専門家がライブドアはリーマンに乗っ取られると言って
いたのが笑える。そんなわけない。

大和SMBC、リーマンと証券会社はライブドア、フジテレビの件で
まだまだ儲かりそうだ。

しつこいですが・・・。

こんなSBが出たそうです。

エルピーダメモリ 格付 BBB+ 5年、7年満期 700億円 1.45%、2.03%
イーアクセス   格付 BBB  5年、7年満期 600億円 1.95%、2.75%

LIBORプラス0.7%程度の金利だそうです。BBBという格付けでどうしても思い出すのがマイカル債。私は数年前にマイカル債をたくさん販売しました。恐いなぁ。

BBB格の企業のSB発行はかなり容易になっているのだな。大丈夫だろうか。