昨年のIPOイー・ガーディアンは短期4.5倍以上達成
煽るように言うと、昨年の12/1に上場したイー・ガーディアンはわずか1ヶ月で公募価格から4.5倍になった事実をご存知だろうか。IPOはもうからないイメージが強い昨今であるが、こんなに上がるのものあるわけだ。去年のIPOの目玉が第一生命や大塚HDだと思っている人も多いだろうが、私の中での去年のベストIPOはイー・ガーディアンだ。
株価が上がればベストかというと、そうではないのだが、あえてそれでもベストにしたい。とにかく、IPOが悪いみたいな雰囲気は一掃して次代を担うベンチャーを評価してあげたいものだ。成熟しきった第一生命や大塚が10倍成長することはないが、イー・ガーディアンのような規模ならありえるはず。イー・ガーディアン自体のビジネスモデルはさておき、大いにイー・ガーディアンの結果を称えたい。
バブルはよくないが、株高は明らかに好循環を生むもの。MBOはせいぜい訴訟と嫌悪感のみ生むもの。ベンチャー企業や関係者は、安易なMBOや上場廃止を慎み、次の可能性があるベンチャー支援を強化すべきである。
名証セントレックスは悪くないんではないか?
今週はクリスマス休暇を控え、株式市場はなんとなく静かな感じもする中、金曜日に上場廃止になる会社があります。名証セントレックス上場のフラクタリストです。ngi groupと合併するため、同社が消滅会社となるようです。これは後ろ向きに見る必要もなく、間違いなくngi groupはフラクタリストの何かを取り込みたかったわけです。
さらに同じく名証セントレックス上場のTRNコーポレーションはハークスレイに完全子会社化されるため、来年の2月には上場廃止です。これはハークスレイがすでに69%保有していたという事情はあるものの、同社を取り込みたかった理由がありそうです。
そして、2010年は名証セントレックス上場のセルシスが見事に東証2部に上場しました。セントレックス出身会社の東証上場は2社目じゃなかったか?
子会社化案件は、株価が安いという理由があるのかもしれないが、それでも要らないものは買わないでしょうから、なんらかの魅力があるはず。一方で、セルシスは東証上場も果たしたわけですし、三栄建築設計は会社四季報にて東証上場を公言しているようです。
名証セントレックスというといかにも悪い会社が多いかのような印象が先行しがちですが、買うタイミングなんかによっては非常に魅力的な側面があったり、事業内容もそれなりに評価すべき内容であったりするのではないかという気もします。
ステラ・グループへの公開買付のニュースに全く気が付きませんでした
ステラ・グループは、ヘキサゴンホールディングス、江藤鉄男氏及びエフシーインシュランスによるステラ・グループ株式及び新株予約権の公開買付に関し、中立の立場をとることを決議したらしい 。このニュース、今頃気が付きました。江藤鉄男さんはお元気なようですね。
それよりも会社側の論理がイマイチ理解できません。どうしたいのでしょうか。
さらに今回の公開買付の買付価格は3円らしいが、3円のTOBってすごいなぁ。
増資前のインサイダーなんて大昔からある話
東京電力とか国際帝石とかいろいろ増資発表前にインサイダー取引(空売り)が増えてるとか言ってるけど、そんなの大昔からある話。今に始まった話でもないわけだ。インサイダー取引が大昔からあって放置されてきて、今更何を言ってるんだと言いたい。100万や200万で挙げやすいサラリーマンみたいなのを課徴金とってないで、そういう大掛かりなインサイダーを摘発すべき。
ニュース自体は全く新鮮味がなく、今更騒ぐのは馬鹿らしいくらいだ。それにしても、インボイスの先回り買いは派手だったな。
増資爆弾
最近、「増資爆弾」に警戒感が強まっているらしい。上場会社がやたら公募増資するらからだそうだ。増資というのは成長のための資金調達の場合もあって、実際は上がる場合があるのだろうが、最近の上場会社の公募増資の発表と同時に何割も株価が下がるためだろう。
最近は希薄化率の高いものが目立つのも特徴だ。国際石油帝石やりそなHD(優先株絡み?)なんかの希薄化もすごいですからね。とにかく、公募増資イコール売りみたいです。
そういえば翼システムの元一部門が上場するとか
12月に1stホールディングスというのが上場し、その傘下にウイングアークテクノロジーというのがあるらしい。そしてのそのウイングというのは「翼」のことで、翼システムから来てるのではないかと思われる。
1stホールディングスがどのように生まれたかは、ウイングアークテクノロジーの電子公告ページである程度わかるし、もちろん目論見書でもわかる。
APFHOLDINGS
無料官報検索を覚えたての私は、試しにいろいろ検索してみたりしています。私が検索してみたものの一部を紹介しまししょう。たまたま行き当たったのは、APF。なんだか話題の外国法人ではないですかね。
外国会社の全ての日本における代表者の退任公告
平成二十二年十月二十六日
A.P.F.HOLDINGS
http://kanpou.npb.go.jp/20101026/20101026h05424/pdf/20101026h054240032.pdf
※上記URLはすぐにアクセスできなくなります。その場合は、図書館で官報を見てください。
ほうほう、アクセスジャーナルあたりで話題の外国法人の日本の代表は今月代表でなくなっているわけですね。アクセスジャーナルさんが知ってるかどうか。
次。
損害賠償請求の訴提起の公告
平成二十二年十月二十六日
東京都あきる野市菅生一八四七番地
細谷火工株式会社
代表取締役社長
島井武四郎
http://kanpou.npb.go.jp/20101026/20101026h05424/pdf/20101026h054240032.pdf
以前に当ブログで取上げた細谷火工の訴訟案件です。公開会社の役員なんかが訴えられると、会社法上公告しなければならないことはあまり知られていない。私も知らないに近かったが、これを見てそんなのがあったようななかったようなことを思い出した。官報検索おもしろい。
最近の円高ドル安論者
ドル円が80円割れ近くなってきて、途端に80円割れなんて言う評論家が増殖している。某大学の某教授は何年も前から1㌦=50円もあると一貫して主張してきた。そのような方はもちろんそのままで問題ない。しかし、何度も取上げてきた通称ミスター○○なんて方はその度毎に猫の目のように相場観がぶれてきたことを年に1回くらい紹介してきた。官僚みたいな人はディーラーみたいにその度毎に信念を変えなければならなかったのだろう。
フジマキジャパンの藤巻氏は、リーマンショック前に金を借りてでも不動産を買えとか円が200円近くになるがごとく主張した。今、同氏がどのように考えるかは追わないが同氏のような一貫した意見には、共感ができる。
経済は毎日刻々変化するというが、評論家の意見が毎日変わりまくるのであれば、全くの無意味である。ネットには過去のプロの意見は克明に記録されている。ブログ等が充実した昨今はよりそうなる。馬鹿なアナリストやストラテジストを信じる前に私の数年前のエントリーやグーグル検索をしてみよう。