お客さまが誘導されやすい感覚になるよう、工夫を凝らして、状況や環境を演出する | マーケティング経営 95%が知らない成功の心技

マーケティング経営 95%が知らない成功の心技

ビジネスプロデューサーでありコンサルタント会社CEOが、
「95%」の人が知らない「マーケティングを活用した実践経営術と戦略」を
マインド(心)・テクニック(技)・エモーショナル(感情)を織り交ぜて、
仕組みをやさしく解説&コーチング。

 
みなさん、こんにちは!
 
今日は、「感覚」をキーワードにして書いてみます。
 
 
人の感覚は、不思議なものです。
 
 
なので、
 
理屈では説明できないこと…
 
も多々あります。
 
 
では、ビジネスにおいて、
 
こういった不思議な感覚…
 
には、
 
触れない方がいい…
 
のでしょうか…?
 
 
そこで、資料を調べてみると、
 
興味深い傾向…
 
が表れていたのです。
 
 
その傾向とは、
 
不思議な感覚の多く…
 
が、
 
お客さまを誘導するテクニックとして使われている…
 
という傾向なんです。
 
 
たとえば、こんなケース。
 
 
A商品について、
 
無記名…
 
で、
 
「好きか?」「嫌いか?」のアンケートをとる…
 
と、
 
結果は「好き」「嫌い」が半々程度…
 
でした。
 
 
では、
 
面と向かってアンケートをとる…
 
と、どうなったでしょうか…?
 
 
面と向かって、A商品について、
 
「好きか?」「嫌いか?」のアンケートをとる…
 
と、多く人が、
 
「好き」
 
または、
 
「嫌いではない」
 
と答えました。
 
 
「嫌い」
 
と答えた人は、ごく一部だったのです。
 
 
そして、もう1つ。
 
 
「嫌いではない」
 
と答えた人に、
 
「嫌いではないということは、この商品を好意的にとらえていると思ってもいいですか…?」
 
と質問すると、多くの人が、
 
「はい」
 
と答えたのです。
 
 
みなさんは、このケースを見て、何を感じたでしょうか…?
 
 
ここが重要なんです。
 
 
お客さまというのは、
 
ちょっとした状況の違いだけ…
 
でも、
 
違う感覚に陥ってしまい、誘導されやすくなる…
 
傾向があるのです。
 
 
たとえば、上述したように、
 
無記名か、それとも、面と向かってのアンケートか…
 
この違いだけでも、
 
感覚が違ってくる…
 
のです。
 
 
それにより、
 
本来なら、「嫌い」と言いたい…
 
ところ、
 
「嫌いではない」
 
になり、
 
そして、最後には、「好意的」と言ってしまう…
 
なんてことになってしまうのです。
 
 
ポイントは、ここなんです。
 
 
つまり、
 
お客さまを誘導したい…
 
と思うなら、
 
ストレートに訴求する…
 
だけでなく、
 
誘導されやすい感覚になる…
 
ように、
 
いつもと違う、状況や環境を演出する工夫をする…
 
ことも必要だということです。
 
 
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お客さまが誘導されやすい感覚になるよう、工夫を凝らして、状況や環境を演出する…
 
お客さまが受ける感覚は、どんな状況、どんな環境でも同じというわけではありませんので、みなさんも、ぜひ参考にしてみてください。
 
 
 
ちなみに、今日の記事に関連して、「マーケティング」「行動経済学」「心理学」「哲学」「社会学」「経済学」「経営学」「マネジメント」などの概要を押さえておくと役に立つと思いますので、ぜひ調べてみてください。
 
 
 
■「みなさんへの質問」
 
みなさんの会社やお店では、お客さまを誘導するために工夫を凝らしていますか…?
 
お客さまが誘導されやすい感覚になるように、あらゆる演出をしていますか…?
 
ほんの少しの感覚の違いであっても、お客さまは誘導されやすくなるので、状況や環境を上手に演出することも必要なのではないでしょうか…?
 
みなさんの貴重なご意見を、コメントとして残してください。