【書籍紹介】失敗の本質-日本軍の組織論的研究
- 戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎
- 失敗の本質―日本軍の組織論的研究
第二次世界大戦における日本軍の数々の作戦失敗を、当時の日本軍の官僚組織を切り口にして分析した組織論の本で、具体的に6つの作戦を事例として取り上げている。
この日本的官僚組織の流れは、いまの日本社会の組織にも受け継がれてしまっている点も多く、もちろん日本企業にもにおいても同様のことが言えるので、日本軍と日本企業の組織を重ねながら読み進んでいくと面白い。
また、日本軍と米軍を対比させた場合、情報や合理的思考を軽視していた日本軍とは逆に、米軍がいかに組織を効率的に機能させ、そして戦況にあわせた柔軟な組織を運営していたかという点も興味深い。
そして一番インパクトがあったのは、日本軍が過去の強烈な成功体験という呪縛から抜け出せずに、結局イノベーションを起こすことができなかったという指摘。
この第二次大戦という「失敗」を組織論のみならず、日本人の「失敗」の教訓として生かさなくてはいけないですね。
最後にこの悲惨な戦争で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
<WEBマーケティンググループ 吉田雅一>