マーケター・たにくんのブログ

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マーケティング小言。

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絶対領域


最近立て続けに、「こんなところに広告!?」というものを目にしたので

共有したいと思います。

■無料で最大7枚のパンツを自宅へ毎月届けてくれる「フリパン」

会員登録をすると、なんと無料で、

最大7枚のパンツが送料まで無料で送られてきます。


なぜ無料かと言えば、パンツの販売で収益を上げるのではなく、

パンツに掲載する広告収入によって収益を上げるビジネスモデルのようです。

サイトによると、

自分のパンツなどは、普段全く意識して見ていないと思いますが、実は自分のパンツを1日平均8回以上目にしております。フリパンは【セブンヒッツ理論】を採用しております。
(パンツを履く時・トイレにいく時・洗濯を干すとき(たたむ時)・パンツを脱ぐ時…etc)※洗濯をご家族の方がやられている場合は、ご家族にも広告を見て頂けます。

なんだそうです。


■女性の絶対領域に広告を出せるサービス「絶対領域広告」

「スカートとニーソックスのあいだに存在する神秘的空間」(ニコニコ大百科より)に

広告を出稿することが出来るようです。

男なら、絶対に目が行ってしまう(?)絶対領域。

目に付くところに広告を掲載するのは、鉄板ですが、

まさか女性の体にとは、実に斬新な発想ですね。

ちなみに、現在男性は広告媒体になれないそうです。(笑)


■広告入りトイレットペーパー「Star Toilet Paper」

JordanとBryanのSilverman兄弟が開発したサービス “Star Toilet Paper”は

トイレットペーパーに商品広告やクーポンを掲載できるとのこと。

http://www.startoiletpaper.com/

確かに、特に便秘の女性なんかは、トイレにいる時間が長いわけですから、

じっくり読ませるメディアという効果を発揮するかも知れません。

ただしその後、企業のロゴでケツを拭き、流されるという侮辱にも近い行為が

行われるわけですが・・・。


それぞれのメディアは、果たしてどれくらい広告効果があるんでしょうかね。
(株)結婚情報センターが行った、

結婚相手紹介サービス「ノッツェ」会員に対する調査によると、

男女ともに、結婚相手に求めるタイプは「三平」とのこと。

三平


「三平」とは、平均的な年収・平凡な外見・平穏な性格だそうです。

女性では、72.8%もの人が「三平」を希望条件として回答しています。


もちろん、「ノッツェ」会員に対する調査ですので、

結婚に対して貪欲な面は差し引いて考えるべきかと思いますが、

以前よく言われていた「三高」から結婚に求めることが変化しているというのは、

間違いの無いことでしょう。

※「三高」とは高収入・高身長・高学歴


一見すると、女性が男性に求める理想が下がっているような印象を受けますが、

それは少し短絡的です。

調査の原文を見ると、この調査結果は、

「結婚相手の条件として、希望に近いものはどれですか?」

という質問に対する回答ですので、

妥協を含んだ希望条件と考えたほうが良さそうです。

「「三高」と「三平」、どちらのほうが好みですか?」

という聞き方をすればおそらく違った結果が出るのではないでしょうか。


つまり、男性側からするなら、

「三平でいいんだー」ということではないと思うのです。


ここが面白いのですが、

「結婚相手の条件」では女性の72.8%が「三平」=平均的な年収を求めているのに、

「結婚相手に求める希望年収」は平均682.6万円、
最低でも427万円
という結果なのです。

国税庁発表の民間給与実態統計調査(H22)によると、

日本のサラリーマンの平均年収は412万円ですから、

「平均的な年収」と言っておきながら実際には、

「最低でも欲しい年収」が平均的な年収を超えているのです(笑)

やっぱり、女性は「三高」を求めてるってことかも知れません。

調査結果の解釈には、注意が必要ですね。


マーケティングって何ですか?

この質問に答えられるでしょうか?

私は毎年、数名の就活生から、OB訪問を受けています。

誰しもマーケティングという言葉を聞いたことはあっても、

具体的なイメージまで出来ていない人がほとんどかも知れません。

実はこの質問、私が就活生からよく聞かれる質問なんです。

「マーケティング」の定義が、日本マーケティング協会のHPに乗っています。
http://www.jma2-jp.org/report/marketing.html

マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。

超イミフ~(笑)
(すみません、記事を書いてる途中でソフトバンクのCMが流れたので)

この協会の定義を正すつもりは、まるでありません。

ただ、マーケティングの仕事に関わってきて、

自分なりの考えをまとめたいと思います。


自分が仕事をしてきた中で思うマーケティングとは、

消費者のニーズと企業のサービスをマッチングさせる活動の総称です。


例えば、とてもボリュームがあって美味しいカツサンドが商店街のパン屋で売られているとします。

ところが、このカツサンドはそのままパン屋に置いてあっても、あまり売れないかも知れません。

パン屋の主要な客である主婦にはボリュームがあり過ぎるのです。

これはいわゆる、「ニーズ」と「サービス」がマッチしていない状態。

さて、ここでマーケティングの登場です。

このカツサンド、主婦にはボリュームがあり過ぎますが、もしかすると、

食べ盛りの学生には丁度よいかも知れません。

では、学生をターゲットとして、お昼休みの時間帯だけ、近所の高校の前に

出張販売してみることも考えられます。

そのときの価格は、学生が買いやすいような値付けをすべきかも知れません。

もしくは、ターゲットは主婦のまま、

主婦のニーズに合わせて、ハーフサイズをお店で売るのも良いでしょう。


つまり、マーケティングとは、

どんな商品・サービスを売るか(ボリュームのあるカツサンド、ハーフサイズ)

誰をターゲットにするか(主婦、学生)

どこで売るか(パン屋、学校の前)

いくらで売るか(500円、300円)

どうやって宣伝するか(口コミ、チラシ)

を決めることなんですね。

マーケティングに関する教科書はいくらでもありますが、

もし少し勉強してみたい、という方がいらっしゃれば、

わかりやすいマーケティング戦略 新版 (有斐閣アルマ)」がお勧めです。

一橋大学の沼上先生の本ですが、

マーケティングの入門書としては、非常に良い教科書だと思います。

分量も多くなくて読みやすいです。



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