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ビジネス界の巨匠

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テレビや雑誌、インターネットが普及するようになって、まだ50年ほどしか経過していませんが、こうしたメディアを利用した広告は大きなウェイトを占めています。

どの企業でも商品を売る際には、広告活動が重要だと考えて広告代理店に多額の広告費を払って宣伝を行っています。しかも、その主な場所はテレビやインターネットなどのメディアです。技術の進歩とともに、様々な形のコマーシャルが作られていますが、実はその原型は40年前と変わることなく、同じ原則が適用されているのです。

というのも、デイヴィット・オグルヴィという人物が開発して世に普及させたコマーシャルの手法が、現在でも大変有効であるとして利用され続けているため、見た目上のイメージは変わっていたとしても、根本的なアイディアは同じなのです。

このデイヴィット・オグルヴィという人物は、「広告の父」と呼ばれていて、広告業界に革命的な動きをもたらしました。その基本的な方法は、売りたい商品そのものを主役に見立ててストーリーを作っていき、映像とともに心に訴えるコピーを入れていくというものです。

たとえば、車の宣伝であるなら、車を実際に走らせる映像を用いて、そのスピード感や車内の快適さを見せて消費者の注意を惹き、同時に印象的なコピーを流すことで、一気に消費者の心の中に商品の魅力を落とし込むというものです。
こうしたやり方は、日本でもよく見られるテレビのコマーシャルでも、意識せずに活用されていて、いかに消費者の心を訴える方法であるかが分かります。


さらに、デイヴィット・オグルヴィは画期的なコマーシャルの方法を確立しただけでなく、広告業界のシステムを変えるという働きも残しています。
それまでは、商品の売り上げに対する成果報酬を、いくらかのパーセンテージを設定して広告料をもらうというスタイルだったものを、最初から料金を固定して支払いを受けるという形に改めました。こうして、広告会社は安定した収入を得られるようになり、より品質の良いコマーシャルを製作できるように、経営基盤を固めることができるようになったのです。


このように、デイヴィット・オグルヴィは「広告の父」と呼ばれるのにふさわしい足跡を広告業界に残しました。彼が確立したコマーシャル方法が40年経った今もなお、変わらず使い続けられていて、そのマーケティング能力の確かさを証明しています。

また、広告業界を安定させるために経営手法に改良を加えて、大きな礎を置いてくれたのです。