神戸市に住む大学生が、麻生太郎財務相らの物まね動画をユーチューブに投稿し、若い世代を中心に反響を呼んでいる。素人芸ながら総再生回数は500万回近く。「政治ネタは若者にウケない」との「常識」を揺るがしつつある。人気の背景に、新型コロナウイルスによる若者の意識の変化を指摘する声もある。

 

 

「国民のみなさまから『早く10万円給付しろ』ってお声をいただきました。いやあ、諭吉はいくらあってもいいですからねえ」

渋みのきいた麻生氏の声色を再現するのは、大阪経済大1年の麻(あさ)タロウ=本名・山田隆太=さん(19)。4月17日にユーチューブにアップし、50万回以上再生されている動画の一シーンだ。

 

 

麻タロウさんは麻生氏と安倍晋三首相の掛け合い漫才を一人二役で演じる。安倍氏がうっかり忘れた「アベノマスク」の名前を、麻生氏と一緒に思い出そうとする――という体裁だ。人気お笑いコンビ「ミルクボーイ」を思わせるネタに、コメント欄には「激似すぎる」「クラスにいたら絶対楽しい」などの声が相次いだ。

 

 

視聴者の半数以上が20代前半

 衣装は用意せず、メイクもしない。動画はスマートフォンで撮影するだけ。それでも、1月に麻タロウさんが開設したユーチューブチャンネルには既に約1万9千人の登録者(視聴者)がつき、動画約20本の総再生回数は470万回を超える。

 

 

 

 

朝日新聞DIGITAL引用