『男はつらいよ』シリーズ
第三作~五作までを一挙に紹介します!
僅か8ヶ月の間に3本を上映するという、厳しいスケジュールの中で作られた為、其々に違う監督が、メガホンをとる形になっています。。
原作は全て山田洋次監督で、脚本にも名を連ねているのですが、、大ヒット作品とは言え、配給会社もかなり無理いうもんですね……(/--)/
『男はつらいよ・フーテンの寅』
◇ 1970年1月公開作品
・監督 : 森崎 東
・ゲスト出演 : 新珠 三千代、香山 美子、河原崎 建三、春川 ますみ
〈簡単なあらすじ〉
久し振りに柴又に帰郷した寅次郎にお見合い話が持ち上がり、寅次郎もまんざらでも無くお見合いをしたが、、相手の駒子(春川 ますみ)は知り合いで、内縁の夫との喧嘩の腹いせにお見合いをしていた事がわかり、寅次郎は二人を仲直りさせ「とらや」で結婚祝いの大宴会、、すっかり散財したが、文無しの寅次郎は、支払いを叔父母に全て頼んでしまった事で、さくらの夫・博も巻き込んでの大喧嘩。。
寅次郎はいつもの様に旅に出る………
一カ月後、
三重で旅館を営む女将・お志津(新珠 三千代)の元で番頭をする寅次郎と慰安旅行で、たまたま訪れた叔父母とが偶然鉢合わせする。、
寅次郎は志津にほのかな恋ごころを寄せているが、、
志津は、既に吉井という男との縁談が進んでいた、、
………
前述の通り、この三~四作に関しては、特に短い期間で撮影されており、、スケジュール的な問題か?
さくらの出番が、殆どなく寂しいというだけでなく、物語の根幹部分(寅次郎とさくらの兄妹愛)が腑抜けになっていて、ごまかしきれていないところが、、辛い……
「仲直り」をテーマとしていただけに、勿体ないと思った( ´△`)
その分、夫・博が頑張ったが、、、
それでも、、宿から立ち去る寅次郎と志津の乗る車がすれ違う場面は名シーンで、寅さんの背中が、哀愁十分に映った。
しかし、、
ラストの、テレビ(ゆく年くる年?)にインタビューされる寅さんが、話す内容は、、
流石に酷い……寅さんにそこまでさせるか(-_-#)
どうも後味悪く終わってしまったm(__)m
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『新・男はつらいよ 』
◇1970年2月公開作品
監督 : 小林 俊一
ゲスト出演 : 栗原 小巻、横内 正、財津 一郎
寅次郎は旅先の名古屋で、競馬で大儲けして、故郷柴又へ派手に凱旋(?)した。。
その儲けた金で、舎弟・登が勤める旅行会社から勧められていたハワイ旅行を、世話になった叔父母へプレゼントしたが、、出発当日、旅行会社の社長が、そのハワイ旅行の代金を持ち逃げしてしまった事が発覚する……
そこでまた、一悶着あり、大喧嘩が始まり、、
寅次郎は旅に出る……
一カ月後、
叔父母の事が気になり、また柴又に帰郷した寅次郎は、自分の部屋に下宿人が入った事に憤慨し、、また直ぐ様、旅に出ようと玄関を出る所で、、下宿人の幼稚園の先生春子(栗原 小巻)
と、ばったり対面する。。。
一目惚れした、寅次郎の暴走がまた始まる……
………………………
ストーリーが二部構成的に仕切られている感じは、これまでには無い展開ですが、、
寅次郎と春子は、似た生い立ちの幼少期を過ごしたという点でも、、これまでのマドンナの高嶺の花感に比べても、親近感がある筈なのだが………
如何せん、春子役の【栗原 小巻】さんが、余りに美し過ぎて、逆に現実味に一番欠けてしまうマドンナになってしまったかな……そこは残念。。
また、春子の恋人の出演も控え目で、、二人の親密性が、あまり見えないままの~寅さんの失恋には、多少物足りなさを感じました。。
競馬で稼いだ金で孝行する等のプロセスには、、問題ありなのでしょうが、、
さくらが居ない分、おいちゃん・おばちゃんへの愛情を感じる作品になったと思います。
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『男はつらいよ・望郷編』
◇ 1970年8月公開作品
監督 : 山田 洋次
ゲスト出演 : 長山 藍子、井川 比佐志、杉山 とく子、松山 省二
〈簡単なあらすじ〉
寅次郎は舎弟の登から、札幌で世話になった親分が入院していると言う事を聞き、直ぐ様、札幌に旅立つ。。その親分が、妾の息子・澄夫(松山 省二)に会いたいという最後の願いを叶える為、その息子を探し、居場所を突き止めはしたが、彼は父に会う事を拒絶した。
澄夫の父に会わない理由を聞かされた寅次郎は、身内からも敬遠される様な、テキヤ業から足を洗い改心する事を決意し再び柴又に帰郷して、、職探しをするが、、全てが上手く行かず、、江戸川の渡し舟で途方に暮れたまま寝てしまう………
一カ月後、
さくらの家に寅次郎から油揚げ(?)が入った宅急便が届き、、浦安の豆腐屋で働いている事がわかった。さくらはその豆腐屋へ挨拶がてら訪ねると、まじめに油揚げを揚げる寅次郎の姿に安堵するが、、
そこには、店主の富子(杉山 とく子)と年頃の娘・節子(長山 藍子)が暮らしており、、
さくらには一抹の不安が、、
案の定、寅次郎は節子に惚れてしまっていた……
………
待ってました!山田洋次監督と共に、さくらも帰って来ました!!
ストーリーも突飛では無く、、テーマも終始ぶれずに進み、抜群の安定感でした!
今回のテーマは「労働」なんですが、、
さくらの「汗水かいて、油にまみれて仕事をする」と言うワードをそのまま鵜呑みにして、拘り過ぎる、、ズレた寅さんも十八番で宜しいが、、
せっかく改心したと、思われたが、、
失恋してしまい、、やりきれずに、
またそこから逃げてしまう。。寅さんは、、
正直、、ダメだよ( ̄^ ̄)と言いたい所だが、
そこが、寅さんなのかな……
さくらの兄を思い苦悩する姿が、可哀想で、、切ないですね……
やはり、『男はつらいよ』は、さくらありきですね!
……………
実は、本作で『寅さん』シリーズを完結しようと考えていたとの事で、、
ストーリー自体にもその意図が感じられます。
メモリアル的に、テレビシリーズでのさくら(長山 藍子)、博(井川 比佐志)、おばちゃん(杉山 とく子)が、役を替え出演する等、随所にその一端が見えます。
それなのに、、
完結しなかった理由や如何に???
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