『黒い十人の女』
男なら一度は、本作の主人公「風 松吉」の様にモテてみたい((^3^)/なんて思う程に、羨ましい限りなのですが、、
それはそれで!これがこれで!
中々、モテる「男はつらいよ!」なんですね(ToT)
そんな作品☝
◇ 1961年作品(大映)
監督 : 市川 昆
脚本 : 和田 夏十
音楽 : 芥川 也寸志
出演 : 山本 富士子、岸 惠子、宮城 まり子、中村 玉緒、岸田 今日子、船越 英二、
〈ホントに簡単なあらすじ〉
テレビプロデューサー・風 松吉(船越 英二)は、その身分立場を存分に使い、妻・双葉(山本 富士子)以外に多くの女性との関係を持っていた。
この男の計り知れない魅力に翻弄される女は、後を絶えず、遂には妾が九人にも登るが、、
其々の存在を知った女達は、いがみ合いながらも、妻・双葉と共謀し、風の殺害を企てるのであった。
…………………
(★ネタバレありますm(__)m)
評判通り!
確かにスタイリッシュでクールでモダンなんて横文字の形容がしっくりフィットする作品で、オープニングからワクワクするのですが、、
オープニングが、秀逸過ぎて期待が膨らみ過ぎたのか?その後の間延び感が否めず、、、
劇中でも、、常々語られる、、どうしてあんな男に惚れてしまうのか?
物語の根底に無ければならない一番大事な殺害に至る理由と必然性が、、見当たらない。。
(私にはですが、、m(__)m)
そして、、みんな、この男に対して愛情が薄れ倦怠感と嫌悪感しか見えない。。が!
こんな浮気男、さっさと手を引けば良いだけの話しなのだが……自分以外の女と居る所を見るだけで嫉妬心が、沸々と沸き上がり、中々、引くに引けない。。女にとっては、惜しい、男なのだ。。
本妻の双葉が「誰にも優しいと言う事は誰にも優しくないと言う事。。」と、不倫相手に対して優しく諭してしまう所が、非常にシニカル、、
九人の妾と夫の風さえも、全てこの本妻・双葉によって操縦されて行く様だが、、
二人で企てた偽装殺人が成功し双葉との生活が戻ると思いきや、、どこまでも、風を自分一人のモノにしたい独占欲が強かったのか?、それとも女優のエゴとも言うべきか、第一妾(笑)の市子が略奪に成功する。。
そして、風を独り占めして「生ける屍」の如く飼い慣らそうとしている。。
市子を怒らせた罰か、異常な愛憎か?
ある意味、恐ろしい復讐劇となった。。
しかし、市子は女優まで辞めてしまうとは……
風と言う優男の計り知れない魅力は、何処にあったと言うのか、、
そんな理由を探すのは野暮だとは分かりながら、、
疑問を持ったまま炎のエンディング(?)、、、
ラストにどんな暗喩が隠されているのか?いないのか?
観客をモヤモヤさせる事が、、市川監督の狙いだったのか……?
男と女の愛憎の堂々巡りを…
かなりの皮肉を込めて作られた、、
作品でした。。
★★☆
…………………………
⬆風の妻・双葉役の【山本 富士子】さん、いつもながらの正統派美人だが、、夫を憎み、ドライに殺害方法を考えたりしながらも実は元サヤを目論む女、、ホント、、最高のブラック・コメディエンヌでした👍
⬆三輪子役の【宮城 まり子】さん、苦労が滲み出る、、印刷屋を切り盛りする後家さん、、ですが、悲壮感を漂わせ過ぎないコミカルなおばさまユーレイを好演❗
⬆CMガール四村 塩役の【中村 玉緒】さん、
直情型で喧嘩上等みたいな鼻っ柱を見せるが、、やはり若い娘らしく移り気で、とてもキュートでした👍
全てのキャストを、第一印象でステレオタイプに、見てしまうと、全く違った本性が見えて、裏切られる所が愉快❗
この人は、実はこんな人だった!なんて、
脚本化する時点で、、其々の性格を設定したのだろうが、、書いていて、さぞ楽しかっただろうと思えるシナリオでした✌
市川監督の奥君で脚本家の【和田 夏十】さん、、
当時は明るみにされなかった、旦那様の「ある女優との騒動」を戒める意味で作られた様にも取れますね……(個人的な私感ですm(__)m)
作者の意図を汲み取ると、、大変面白い作品であったと思えますが、真相や如何に?
ホントに怖いのは、一番身近に居る「一人の女」(辛笑)だった……なんてねm(__)m
…………………














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