『稲妻』

最近は、またまた出不精で、Amazon prime videoに頼る日々。。

【高峰 秀子】さんの映画が観たくて、探した所、この作品に行き着き、観賞しました!

ジヤケット⬇も明るい感じがしたのですが、、中身は以外に『稲妻』の如く一触即発のドロドロ家族の物語でした (-_-;)

◇ 1952年作品
監督 : 成瀬 巳喜男
原作 : 林 芙美子
出演 : 高峰 秀子、浦部 粂子、三浦 光子、村田 知英子、小沢 栄、香川 京子、根上 淳



〈簡単なあらすじ〉

はとバスのガイドをしている清子(高峰 秀子)の家族は、母・おせい(浦部 粂子)と長女・縫子(村田 知英子)、次女・光子(三浦 光子)と兄・嘉助(丸山 修)の四人兄妹だが、、実は四人共、父親の違う異父兄妹だった。


長女の縫子は打算的、旦那・龍三(植村 謙二郎)と金儲けに躍起で、仕事上、世話になっているパン屋の綱吉(小沢 栄)から頼まれ、清子に縁談を持ちかけたが、、清子は、縫子の魂胆と、綱吉の事が気に入らずに縁談を断り続ける。

清子が兄妹の中で唯一、懇意にしている次女の光子の旦那が急逝するが、そこに、赤子を抱えた妾・りつ(中北 千枝子)が現れ、保険金から慰謝料が欲しいと迫られる。

周囲の男達の不甲斐なさを見て、男性不信に陥る清子であった。

そして、この家族が嫌になった清子は、無断で世田谷へ一人引っ越してしまった。

そこで出会った、隣に住む仲の良い兄妹・周三(根上 淳)と、つぼみ(香川 京子)の人間味に触れて、、やっと自分が安らげる理想の場所を見つかったと満足する清子だったが、、、



家族の方は相変わらず、諍いが絶えなかった……

………
(★ネタバレありますm(__)m)

清子の家族は、マイペースで頼りない母、自分本意で打算的な長女と酒呑みで商売下手な旦那、お人好しで気弱な次女と陰で妾に金を注ぎ込む夫、パチンコに勤しむ怠け者の兄等、、

人間の悪いところ大図鑑の様な家族の中に、嫌気がさしている清子だが、、、
それに加えて、、長女が仕事で世話になっているパン屋の綱吉という、いけすかない男が、清子の事を気に入っていて縁談を持ちかけているが、最後は力づくでモノにしようとしたりのゲスな男。。
この男は仕事が出来て小金持ちなので長女・縫子は上手いこと利用したいと思っているが、、綱吉の方が何枚も上手で、いい様に遊ばれてしまう所も頭クル(`Δ´)………


と……前フリを存分(?)に味わった後のクライマックス!

母・おせいと清子の口喧嘩の応酬は見応えあって、、泣いて笑って、笑って泣いて状態になりました。( ;∀;)

「産んでくれなきゃ良かったのに、、」

「子供を不幸にするために産んだんじゃない、一人一人お腹を痛めて産んだんだ…」

最後は、周三orつぼみの奏でるピアノをBGMに遠い空に煌めく『稲妻』を見つめるうちに、、ハッとして、清子本来の優しさが戻る。💡💡

そう💡、冒頭のバスガイドのシーンで、、
いたわりあう老夫婦を見て、、いいものね!と言ったあの優しい笑顔!

まだ、メソメソのおせい……
「あんたが一番悪い子だ、親泣かせて、、」

💡これも冒頭で、おせいが、「あんたが一番いい子」と言っていた事の伏線、、ウマイ!

母の本心が聞けて、少しだけ清子の気持ちが晴れたのか??
少しだけど精一杯の孝行をする清子。

そして帰り道で、おせいが、
「おまえのお父っあんは、嘘なんかつけない人だったよ……」清子の真っ直ぐな性格そのもの!


二人の後ろ姿が微笑ましい。。


何ともサラッとしていて、後を引く程の嫌悪感がありませんでした。。
『稲妻』と共に、ハッピーエンド!みたいな持って行き方でしたが、ズルズルさせない様に90分以内に抑えたのは成瀬監督の意図だったのでしょうか?

ともあれ、、面白い作品でした★★★

………………

本作は印象に残る台詞が数多くありましたが、特にいいな!と思った台詞が、、
清子の下宿の隣に住む周三・つぼみ兄妹との会話☝⬇以下、全文m(__)m

周三「小森(清子)さんは山国ですか?」
清子「いいえ、東京です、どうしてですか?」
周三「いやぁ、綺麗な目してらっしゃるから」
清子「あらっ」照れる。。
周三「妹が言ったんです」そこへつぼみ
つぼみ「なあに?」
周三「小森さん東京の方だって、だから僕は初めから言ったんだ、言葉の歯切れがいいって…」
つぼみ「あら、それは私よ!お兄さまは、目が綺麗でいらっしゃるから、何処か高い山の麓の水の綺麗な村の方だなんて、、」

「山育ち」= 「目が綺麗!」というのは定説か?初めて聞きましたが✌(笑)

それでも清子さん、満更でもなく、周三さんにうっとり。。
これは、洒落たプロポーズ❗❓


三女・清子役【高峰 秀子】さん、、
美しさの中にも気が強く芯のある女性を好演されていました!当時の人気ぶりが伺える美貌ですね👍

⬇以下「ずるずるべったり」な家族(笑)


母・おせい【浦部 粂子】さん、キング・オブ・婆や!も、まだお母さん役でしたm(__)m
ラストの熱演は、秀逸です👍

 
長女・縫子【村田 千枝子】さん、最初から最後まで悪女!、、どんどん人相まで悪くなって行く!渾身の演技でした👍


次女・光子【三浦 光子】さん、旦那が他界して、ずっと泣き続けたり、、野良猫ちゃんを拾って来たり、、結局悪者・綱吉と恋仲になったり。。女の弱さを一手に引き受けてしまった感が、とても儚い、、👍


人の良さそうな兄・嘉助【丸山 修】さん、妹のお金をアテにするプー太郎で、ダメ具合MAXな兄、、戦争が原因なのか、、本来は優しい兄なんでしょうが。。



縫子の旦那・龍三【植村 謙二郎】さん。
ちょくちょく他でもお見受け致しますが、、定番路線の本格的ダメ男、、嫁を寝取られて、アル中……惨め過ぎて泣けてきました💧💧

……「ずるずるべったり」ここまで✋


🌱つぼみ【香川 京子】さん『東京物語』以前で、一段と、可愛いアイドルみたいです👍


そして、唯一の色男!周三【根上 淳】さん、清子さんにとって理想の男性現る!でしたね❗


★どの役者さんも最高で、最強バトル(笑)を堪能しました❗


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