「神保町シアター」にて二本目✌
『好人好日』
実在した世界的数学者の【岡 潔】氏をモデルとした、一風変わったホームコメディ作品!
昭和の『にっぽん家族の肖像』を、堪能しました👍
◇ 1961年作品
監督 : 渋谷 実
主演 : 笠 智衆、淡島 千景、岩下 志麻、川津 祐介、乙羽 信子、北林 谷栄、三木のり平
〈簡単なあらすじ〉
奈良の東大寺、
登紀子(岩下 志麻)は、同僚の竜二(川津 祐介)との縁談が気掛かりで仕方なく、上手く行く様にと大仏様にお願いした。。
二人は既にデートを重ね、恋愛関係にある仲で、両家族の賛成をとりつける為に躍起になっている。
登紀子の父は、奈良の大学で教鞭をとる、尾関教授(笠 智衆)で、奇人変人として周囲からも、有名だが、こと専門とする数学に於いては、世界的に認知されている第一人者だ。
父に縁談を許して貰えるかを心配する登紀子をよそに、二人を応援する母・節子(淡島 千景)は楽観している。
一方、竜二の家は老舗の墨屋で由緒ある家柄の為、結婚に関してはしきたりを重んじる祖母・徳(北林 谷栄)を説得しようと姉・美津子(乙羽 信子)は、親戚中にその対策について相談して回っていた。。
そんなある日、
尾関教授の元へ「文化勲章」受賞の知らせが入り、勲章授与式に出席する為、夫婦で上京する事になった。
そして、迎えた授与式当日、無事に式を終えて、安堵する二人だが、喜びも束の間、その夜、二人の泊まる宿に泥棒(三木 のり平)が忍び込み「文化勲章」が盗まれてしまったのだ。。
地元、奈良では、マスコミが詰めかけ、受賞祝賀会が予定される程の大盛り上がりとなっているが、尾関教授は「勲章」が無くなってしまった為、祝賀会の出席を拒み、雲隠れしてしまった。。
騒動の続く中、、
以外な来訪者達が尾関教授の元へ現れた。。
そして、登紀子の願い事は叶うのか?
……………………
(★ネタバレありますm(__)m)
物語は、
尾関教授夫妻と娘の登紀子・竜二の2組のカップルのエピソードが、同時進行しながら交互に繰り広げられます。
中心となる父・尾関教授は、
とにかく、やることなすこと全て可笑しくて、あからさまに、ここでボケます(-o-)/みたいな演出だが、それでも、まんまと笑ってしまいます。(^_^ゞ
子供の様に無邪気で頑固な面もあれば、事件が起きても、ギクシャク慌てず「成るようになれ」だし、縁談の方も、周りが気を揉むだけで、本人は歓迎(?)、、お人好し過ぎて、泥棒にまで礼を尽くしてしまう。。ある意味、そこも変人たる所以かも知れませんが、、、
そんな、金銭的でなく精神的な裕福さを持っている変人。。?
娘の登紀子は戦災孤児で尾関夫妻に引き取られた血の繋がりのない娘だった。
それでも、両親に大切に育てられ、登紀子も幸せを実感しており、自分が結婚して家を出てしまっても父は大丈夫か?と、心配する程、家族を想っている。
そんな父娘の間に入る母・節子、
登紀子に対しては、母娘というより学生時代の友達の様に接し、夫に対しては、彼の才能を信じて何処までもついていくという決心で、二人を暖かく包んでいる。
登紀子の相手・竜二も義父となるかもしれない人に「クソじじい!」と吠えてしまったり、天然系変人の片鱗(笑)を見せる。。
父と竜二、頑固でお人好しな所が、似た者同士で、、登紀子もそんな所に惚れたのかも知れませんね✌
また、
竜二の家族も負けず劣らずの個性的な面々、、
格式にこだわる(?)うるさいお徳婆さんとおせっかいに忙しい姉・美津子、、
コーヒ好きの尾関教授が通い詰めるミルクホールの打算的な女店主と「巨人 対 国鉄」戦の長嶋対金田の対決に夢中で、勉強どころではない息子……
善悪の分別のつく泥棒(笑)
偏った考え(…)で理不尽に迫るアカの他人。。
その他もろもろ、
全ての登場人物の行動が滑稽に見える。。
………………………
「物事は皆、巡り合わせ、偶然の出会い」
奇人変人と言われた教授が、実は人間として、一番純粋でまともな偉人だった。
30年間、変わらぬ夫婦愛は味わい深く、感謝の気持ちで締め括られる。
若い二人のフレッシュな愛は、晴天の青の如く、希望に溢れている!
決してドタバタ喜劇で大爆笑❗という訳ではなく、、ウィットの効いた軽~い笑いで、ユーモラスに家族の絆が描かれる、ハッピーな作品でした!★★★
………………………
【渋谷 実】監督作品は今回初めて鑑賞しましたがm(__)m 「異端の巨匠!」と呼ばれた監督らしく、、正に異彩を放つ主人公や脇を固めるクセが強い~面々、、秀逸でした👍
⬆の動画を見るだけで面白さが伝わります!
(本作の1年後、小津監督の遺作となった『秋刀魚の味』では同一キャストで同様の父娘の物語が描かれています。見比べてみるのも面白いですね☝)
【笠 智衆】さんの本作での、オトボケぶりは、その後の「御前様」にも通ずる演技でした👍
ボクシングの稽古をするシーン等、コミカルな動きが、堪らなく面白い❗
【淡島 千景】さんは、苦労をしながらも、笑顔で夫を支え、、少しのアルコールで幸せに浸れる、可愛らしい奥様でした!上品でいながら庶民的に見せる立ち振舞いが素敵でした👍
【岩下 志麻】さん、
何しろ相談相手(?)がデカイ(⌒‐⌒)
あの『古都』よりも更にお若く、キャピキャピ飛び跳ねる様な可憐な娘で、こちらもウキウキして観てしまいました👍
【川津 祐介】さんもお若く清潔感のあるイケメン👍、、実直に登紀子を愛していて、時に空回りする事も。。尾関教授とのギクシャクしたカラミもとても良かった👍
好きなシーン☝
迷いましたが…
竜二が手土産に持って来た羊羹を近所の犬に食べさせるシーンからの動物つながりで、ウサギを貰って帰って来る所、、とにかくあの突飛な行動に驚かされました ……f(^_^; が、、
まさか、登紀子の秘密への伏線シーンだったとは、、恐れ入りましたm(__)m
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