父にとっては長い長い入院待ちでした。
ガンなのに直ぐに入院して治療しないとマズイのでは?っと、何度も何度も不安を口にしていました。

 『大丈夫よ、お父さん。歳をとってからのガンは進行遅いって言うじゃない?大丈夫よ、お父さん。』

そう言って励ましていました。


先日の話し合いで、兄は知らん顔だから父の事は頼めないし、母と姉は2人共パート&車の免許を持っていないので、当たり前のように、母と姉は、私が実家に帰って父のお世話をすると決めている。

実際、私も帰って父の病院に行くつもりではいたけど、母や兄・姉に、それが当然の事のように思われているのに腹が立ちました。
私達夫婦には、子供が居ないので、いつものように主人に我慢させれば、永久的に父の事見て貰える。いや、見るべきなんだ。っと…


父はやっと入院して少しホッとしていました。
どんな病院食なのか、好き嫌いの多い父は食べるかしら?入院初日だから心細くないかな?
色々気になり、夕方、仕事を終えた母と姉をそれぞれ会社に迎えに行き、3人で父の病院へ行きました。


思いのほか元気そうでしたが、検査検査で少し疲れ気味な父。この入院から、父は車椅子を使うようになりました。

父の病棟は8階で、歩いての移動は体力的にキツくなっていました。

夕食は、部屋じゃなく食堂で食べると言うので、みんなで食堂へ行き、父の食事に付き合いました。父は食事を完食したので、
 『すごーい!美味しい?』おねがい
と聞くと、母の料理はマズイから、それに比べたら美味しいよー笑笑チュー
っと冗談も言うくらいだったので安心しました。

食後、気晴らしにっと車椅子で病院探検(散歩)に連れ出し、私達は帰りました。